内容説明
大人へ、地域へ、図書館へ、選りすぐりの「読み聞かせ」エッセイの数々!図書館識者たちの絵本にまつわる、ざっくばらんな座談会も収録!
目次
1 読み聞かせの周辺から(『つるにょうぼう』は飛んでゆく;まずは絵本にどっぷりと ほか)
2 “座談会”大人へ、地域へ、図書館へ―絵本からもメッセージを(子どもの本を軽く見てはいけない;どう読むかではなくて、何を読むかが一番の問題 ほか)
3 図書館は「人」で決まる―がんばる司書のためのステップアップ研修と認定司書
4 いちど訪ねてみてください―魅力ある児童サービスを展開する図書館(気軽に立ち寄れる居心地の良い図書館(福島県南相馬市立中央図書館)
本と子どもを繋ぐ図書館の児童サービス(神奈川県湯河原町立図書館) ほか)
著者等紹介
大井むつみ[オオイムツミ]
1959年埼玉県生まれ。公共図書館勤務を経て、大学非常勤講師、子どもの本に関する各種講座の講師を務める。現在、3つの絵本研究サークルの仲間と、『絵本以外のこともしっかり学ぶ』ことをモットーに活動中。日本子どもの本研究会、児童図書館研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TakaUP48
17
読み聞かせや絵本に関するエッセイから始まる。冒頭の"「つるにょうぼう」は~”では一字違いの面白さに、笑い転げ心が掴まれた。移動図書館が来ると、母子で乳母車に絵本を一杯にして家に向かったという話など年配者の自分に懐かしい話が散らばる。筆者の絵本への愛情がひしひしと感じる。2部は、図書館長、大学教授らとの児童図書・図書館の役割についての座談会。読み聞かせは、どう読むより何を読むかが大事。「本はなくても子は育つ。でも、育ち方が違う」。図書館は外に出よ!地域に出よ!地域を知れ!という声に図書館の見方も変わった。 2019/09/29
みさどん
15
前半、絵本の紹介は興味深く読んだ。後半は図書館の在り方、役割ということについて熱いトークが展開されている。好きな人が行けるっていうことだけでありがたいのだけど、さらなる読者の開拓というところに踏み込んでいらっしゃるのは、ただただすごいなと。マンガを愛したり、買って本棚を作ることに力を入れたり、手元にないことですっきりとしてよかったり、同じ本を何度も読んだり。本との接し方は人によって大きく違うので、何とも言えないなと。人によるので。子どものうちはたくさん接させてあげたいけれど、それ以降は本人まかせ。2016/10/26
鳩羽
10
子どもの本の読み聞かせに30年関わってきた著者による、現場での体験や見聞きしたことからなるエッセイ。見開き2ページのほどの短いエッセイで気楽に読めるが、子ども用に簡略化してあったり、適当な絵が描かれている絵本には厳しい。子どもの素直な目と感受性にしっかりと応えられる絵本を選ぶことが、何よりも大事なのだと思わされる。後半は図書館サービスの中の児童サービスというかの、座談会。児童サービスにもっと地域性があってもいいのではという指摘は、担当が分かれがちなサービス間での協調への指摘でもあるだろう。2016/08/28
月華
4
図書館 2016年6月発行。私が借りた図書館は児童書の「絵本ブックガイド」のコーナーに分類されていました。絵本と読聞かせへの愛情が満載でした。2019/02/26
うち
0
地域と図書館 絵本の読み聞かせの可能性2017/01/08
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