内容説明
野ばらの村では、冬になると、毎年、冬至まつりがおこなわれます。カシの木やかたの暖炉のまわりにあつまって、たべたり、のんだり、出し物をやったりするのです。そんななか、ウィルフレッドとプリムローズは、カシの木やかたでひみつの階段を見つけます。そのさきにあったものとは…?イギリスの美しい田園の中で素朴に、そして、心豊かに暮らす世界的ロングセラー「野ばらの村の物語」のアドベンチャーシリーズ。
著者等紹介
バークレム,ジル[バークレム,ジル]
1951‐2017。イギリス・エセックス州エピングの森の近くで生まれ、自然に囲まれた幼少期を過ごす。13歳の時に網膜剥離を患い、スケッチや読書に没頭するようになる。ロンドンのセント・マーチンズ美術学院に通うなかで、「野ばらの村」の世界観が生まれ、1980年に最初の4冊がシリーズとして出版。その後、13ヶ国語に翻訳され世界的な大ヒットとなる。1982年、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞
こみやゆう[コミヤユウ]
1974‐。東京都に生まれる。2004年より東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。訳書多数。祖父は、トルストイ文学の翻訳家、良心的兵役拒否者である故北御門二郎(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
167
「野ばらの村の物語」シリーズ初読です。絵が美しく細部まで拘って描いています。ストーリーもほのぼのとして好いですが、絵本にしては文章が長いのが難点です。機会を見つけて、シリーズの他の絵本も読んでみたいと思います🐭🐭🐭 https://spn-works.com/nobara/2022/01/31
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
野ばらの村シリーズ。「秘密」とか「隠し」とかっていう言葉はドキドキとワクワクを感じてしまいます。細かなところまで描かれた絵をじっくり見ながら世界に入り込めました。2022/08/04
カタコッタ
13
シリーズの中で一番好きかも。この様な細々としながら驚きのあるゴージャスな所、間取り好きインテリア好きにはたまらない。こどももきっと好きでしょう。時間があればずっと眺めていたい本です。2022/04/28
遠い日
6
「野ばらの村の物語」シリーズ5。この細やかな世界観が大好きです。隠し部屋というのは、どうしてこうも魅力的なのでしょう。プリムローズのおうちの館は本当にすてき。冬至祭りの日のどたばた。子どもらしい好奇心を目一杯発揮したお屋敷探検で見つけた部屋の秘密。春を待つ寿ぎの祝いの祭り、賑やかで結構なことです。2022/03/05
Mayuko Kamiwada
5
野ばらの村では、冬になると毎年、冬至まつりがおこなわれる。そこで出し物を披露する野ネズミのウイルフレッドとプリムローズは練習をしたいのに周囲の大人たちに邪魔者扱いされる。練習場所を求めて行きついたのは秘密の部屋で・・・。鍵がかかった扉を開けたら秘密の部屋に行きつくなんて素敵だろうと思った。大人たちからやかましく言われない自分だけの場所を手に入れたウイルフレッドとプリムローズの喜びは凄まじかったに違いない。私もそんな素敵な秘密の部屋がほしいと思った。2024/06/07