内容説明
これはワニ?さかな?トカゲ?それは見たこともないような生きもののほねでした。メアリーは、おそれもせずにほねをほりだしました。今から200年ほど昔のイギリス。子どものころから化石を愛した一人の女性がいた。独学で発掘と調査を重ね、古生物学界に大きな貢献をしたメアリー・アニングの物語。
著者等紹介
スキアース,リンダ[スキアース,リンダ] [Skeers,Linda]
これまで書いた児童書で高い評価を受けている。絵本や子どものための読み物創作のワークショップなどを開催している。アメリカのアイオワ州在住
ミゲンス,マルタ・アルバレス[ミゲンス,マルタアルバレス] [Migu´ens,Marta ´Alvarez]
イラストレーター。スペインのガリシア州の小さな村で生まれ、現在はラ・コルニャに暮らす。イラストを手掛けた『Shark Lady』(ジェス・キーティング著)は、児童書評議会と科学教育者協会により、2018年度最優秀科学書に選ばれている
まえざわあきえ[マエザワアキエ]
アメリカの大学で児童文学や翻訳について学び、大学で翻訳を教える。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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アキ
84
昨年映画「アンモナイトの目覚め」でケイト・ウィンスレットが演じた。イギリス南西部のライムリージスで兄と初めて化石を掘り出したのは、1811年彼女が12歳の時でした。1823年世界で初めてプレシオサウルスの完全骨格を発見し、現在ロンドン自然史博物館に彼女の肖像とともに展示されているが、当時ロンドン地質学会へ女性の入会はできませんでした。2010年ロンドン王立協会は科学界で最も影響力のあるイギリス女性10人の一人に選びました。恐竜は1842年リチャード・オーウェンによって名付けられ彼女と直接関係はないですが。2021/07/17
papapapapal
38
1811年、12歳の時に恐竜の化石を発見したメアリー・アニング。地球ができたのは6千年前だと思われていた時代に、何百万年前の骨を発見しちゃった女性の物語。恐れることなく夢中になれるものに出会った彼女は、独学で発掘と調査を重ね、その後の古生物学界に大きな影響を与える。 巻末に記載されている、古生物学者・佐藤たまきさんから子どもたちへのメッセージも素敵! 先人の大仕事を紹介する類の絵本は大人が読んでも面白く、読み聞かせにもぴったり。2021/10/07
ヒラP@ehon.gohon
26
恐竜の化石に興味を持つということもユニークですが、男性社会であった200年前に、男性をリードするようなメアリーの活躍は、とても清々しいzdす。 出発点が生活費を稼ぐためだったという現実感も、何か微笑ましいような気がしました。2021/08/24
たーちゃん
25
息子は「これはどんな恐竜かな?」とか「〇〇くんも幼稚園のお砂場で掘れば骨とか出てくるかな?」とか言っていました。2022/03/08
Cinejazz
22
女性が仕事に従事することが認められていなかった19世期のイギリス。貧しい家庭に生まれ、学校にも行かせてもらえず、海岸の化石拾いの家業を手伝いながら、教会で読み書きを習い、独学で古生物の研究を続け、化石ハンターとして目覚ましい成果を上げたメアリー・アニング(1799-1847) の数奇な人生と功績を綴った伝記絵本。 メアリーは、47歳で乳がんで亡くなるまで、ジュラ紀の首長竜や魚竜などの全身化石などを発見。世界中を驚かせる発見を続けながら、女性が故に、その功績を認められることがなかった…。今日では、その功績↓2025/07/14
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