内容説明
ゼミ生の卒論、修士論文が書けず苦しんでいた院生時代に光となった論文、筆者の心で輝き続けるテクスト15篇など。「哲学と芸術の交わり」を掲げる教員の人文エッセイ&書き下ろし授業。
目次
序章 遠方のパトスのために(教師になって失ったもの;取り憑かれたように信じてしまう ほか)
第1章 私の心に残る十五のテクスト(生の思い出―バタイユ「ニーチェについて―好運への意志」;赤い花の伝言―夏目漱石「それから」 ほか)
第2章 文学共和国によせて(京都でのバタイユ講義;仏文科の魅力 ほか)
第3章 愛の国へ(文学と愛;バタイユと研究のはざまで ほか)
終章 レトリックにかけた夢(生きるためのペシミズム;観照のディレンマ ほか)
著者等紹介
酒井健[サカイタケシ]
1954年生まれ。東京大学仏文科卒。パリ第一大学に論文を提出し博士号取得。『ゴシックとは何か』でサントリー学芸賞。法政大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。