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内容説明
人工知能(AI)やロボットの導入、外国人労働者の受け入れ拡大、高齢者や女性の活躍促進で労働人口は補えるのか。コンパクトシティー化を進めることで都市機能の空洞化は防げるのか。利用者の利便性維持と企業経営のバランスを取った交通網やインフラの再構築は可能か―などを話し合う。
目次
第1部 基調講演・未来の年表―人口減少日本で起きること(極めて特異な時代の入り口へ;外れない未来;子どもを産める女性の数が減っていく;うそ八百を言うのをやめてくれ ほか)
第2部 パネルディスカッション・人口急減社会で何が起きるのか―メディア報道の在り方を考える(外国人労働者の現状と課題;増えているのは「永住者」;不法就労者を増加させないためにはどうしたらいいか;移民受け入れとエスニシティー文化が大きな課題 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s-kozy
52
2018年6月28日に開催されたシンポジウムをまとめた本。ベストセラーの新書「未来の年表」の著者・河合雅司さんの基調講演と後半部分のパネルディスカッションで構成されている。人口推計は未来予測の中でも一番確度の高い予測と言われているそう。日本の人口が著しく減っていくのは確実。政府の働き手不足対策は次の四つ。外国人労働者の受入・AIとロボットの実用化・高齢者の社会参加・女性の活躍躍進。これらはどれも重要だが「切り札」にはならないという。では、日本はどんな国を目指せばいいんだろうか?残された時間はほとんどない。2019/03/25
都人
2
ヨーロッパ諸国の例を見ても、人口の少ない事は必ずしも否定的に見るべきでは無いとおもう。何事においても「急変」は対応策が難しい。2019/07/07
ハットリブンコ
0
人口減少は100%間違いなく起きる現象だが、じわじわ進行するため危機感が生まれにくい、というのは確かに、と思った。人口減少で資本主義がうまくいくのかもそもそも不安なところではあるが、産業のあり方、地域の在り方、家族のあり方を考え続けなければいけないと思った。危機感が生まれにくい問題に対して危機感を持つことができれば、かなり先進的な取り組みの発想につながるのではないか、と感じた。2024/08/25