目次
第1章 国際文化会館との出会いと草創期の修業
第2章 アメリカ体験
第3章 アジアを視界に入れる
第4章 松本時代の黄金期と広がる交流網
第5章 歯止めのない機能増殖
第6章 かげりと挑戦
第7章 世代交代
第8章 リニューアル
第9章 忘れがたき人々
付録 平成一五年度国際交流基金・国際交流奨励賞授賞式のスピーチ
著者等紹介
加藤幹雄[カトウミキオ]
1936年2月、福島県生まれ。1959年、早稲田大学政治経済学部卒業。1962年、ブランダイス大学(Brandeis University)修了。1959‐2012年、(財)国際文化会館勤務。同企画部長、常務理事、常任参与を歴任。この間、アメリカ研究振興会理事、日米協会理事、アジア研究協会評議員、〓山国際教育財団評議員、早稲田大学非常勤講師などを務める。2020年7月、死去。受賞等、1972年、ウィッテンバーグ大学(米オハイオ州)より名誉学位授与。1993年、外務大臣表彰。2003年、国際交流基金国際交流奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とある本棚
3
戦後日本の民間国際交流を牽引した「国際文化会館」の歴史について、半世紀以上にわたり同会館で勤務した著者が語り尽くした本。かなりニッチな分野で、かつ沢山の登場人物が出てくるので、戦後知識人についてある程度の知識がなければ、読み進めるのは根気がいる。文化交流はなかなか効果の見えにくいものであるが、本書を読めば中長期的に人々のパーセプションに大きな影響を与えることが理解できる。昨今は同会館を含め、国際交流の組織はどこも財政難であるが、先人達の足跡を学び、その意義を見つめ直してみたい。2022/05/01