感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAKAPO
30
おわりにより「どんなことが起きても、箱には入らないで、それらと向き合えたらと思います。それが、一番、自分を楽にさせる方法だと信じています。自分が変われば相手も変わるものです」確かに、変わって欲しい様な相手に対しても、尊敬する人とか、自分の人生にとてもいい影響を与えてくれた人に接する様にすると、相手との関係が変わる様な気がします。しかしこれは「相手が変わった」と言うよりも、自分が「箱」から出られた瞬間なのだと思います。先ず自分から変わるということではなく、自分が変わることによって世界の見え方が変わるのです。2017/02/18
ももたろう
25
箱シリーズ3作目。小説を読んでいるような感覚でとても楽しめたし、自分のことのように読めるので学びも大きい一冊だった。個人的には、本書はこのシリーズの中でも最もわかりやすく、解決策の具体性は一番まとまっていたし、実践に移しやすいものだと思った。特に最も良いとおもったのは、P172で紹介されているステップ3の部分。相手が感じている苦悩に思いを馳せ、自分が相手にした苦痛を書き出し、その人に対して不正や見下すことはなかったかを振り返り、これらを踏まえて自分のすべきことを探す、というプロセスは素晴らしい。2016/10/09
ひろ☆
24
箱シリーズ。読むと、初作には及ばないけども、箱に入っているのか考えさせられる。家庭でも仕事でも、同じ人なのだから、こっちだけうまくいって、こっちだけうまくいかないということはない。2014/07/25
ミッキー・ダック
16
日常の人間関係から生まれる悩みの原因は、100%自分にあるという。そんなコピーに惹かれて一気読み。主人公の家庭や会社での悩みを、ある人生の先達が解決に導くといった物語形式になっているので、読みやすく分かり易い。相手を人として尊重せずに、障害・道具・無関心なモノとして扱うと、相手もそれを感じて抵抗する。人に対し思いやりの心で接しない時、自己を正当化するために相手が悪いという感情に支配される。それがイライラの原因。その状態を著者は「箱に入る」と定義している。如何に箱に入らない自分に変えるかを説く。納得。 2014/05/23
kiddanyromero
15
本書を読んでいる最中、突如、私は過去に箱から出て問題解決を実現していたことを自覚しました。8年ほど前、私は前職の同僚に対し箱に入っていました。同僚は職場の全員に対し自己主張を無理強いする我儘な人間だと思っていました。しかし、あるとき同僚のことをよく考えてみたのです。すると、主張の仕方に難はあるものの言っていることは、業務の改善策や職場空間を清潔に保つための改善策など会社全体のことを考えた全うな主張でした。同僚の適切な面に目を向けたことで、私は同僚を人として見ることができ、関係修復を図れていたのです。2017/03/26
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- 和書
- 脳が老化する人、しない人