内容説明
2024年12月3日、尹錫悦大統領による突然の「非常戒厳」宣布から始まった韓国の混乱。大統領弾劾を求め200万人規模のデモが行われ、大勢の若い女性たちが参加した。多くの市民が立ち上がり声を上げる根底にあったのは、尹政権の言論弾圧や不正、アンチフェミニズム政策への怒り。現地を取材し、抵抗する人々の声を聞いた記者による、韓国の現実。
目次
ソウル・弾劾可決の日を歩く 家の中で大切な、一番明るい光を持って集まった女たち
イ・ラン インタビュー 「私たちはいつもここにいた。見てなかっただけ」
言論弾圧に抗う1 独立メディア ニュース打破
言論弾圧に抗う2 メディアを監視する 民主言論市民連合
韓国の若い女性たちはなぜデモに行くのか―怒りとフェミニズム(趙慶喜)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バーニング
2
FOLK old book store(大阪)で購入。大統領への抗議デモの現場レポート、メディア環境や政治、社会状況など様々な視点で分析する一冊。ミニコミ的な作りの本なのでボリュームはあえて薄いが、時事的な話題を扱っているので出版を急いだのは正解だってと思う。内容としては釜山でカラオケコンパニオンをしているという女性のスピーチ(p.14-15)がやはり印象に残る。彼女のような一般の働く女性たちや女子学生たちがきっと多くの路上で、日本でも流行したロゼの「APT.」などを歌っていたのだろうと想像した。2025/04/02