出版社内容情報
負い目を背負って生きることを強いられる「生の負債化」に警鐘を鳴らし新自由主義の屈折した労働倫理を糾弾する、爆笑痛快現代社会論
現実社会の秩序を疑え。「生の負債化」に甘んじるな。
大杉栄、伊藤野枝、幸徳秋水、はたまた徳川吉宗、一遍上人、イソップ物語、タランティーノ…
あまたの思想、歴史、芸術から今を生き抜くあたらしい論理を構築しつつ、
合コンも恋愛もあきらめない、非労働系男子研究者のたたかいの日々の記録
キリギリスとアリ ―はたらくこと馬車馬のごとく、あそぶこと山猿のごとし
切りとれ、この祈る耳を ―耳切り一団
3・11になにをしていたか? ―とうとう江戸の歴史が終わった
豚小屋に火を放て ―伊藤野枝の矛盾恋愛論
甘藷の論理 ―うまい、うますぎる!
地獄へ堕ちろ ― ヘイトスピーチか、それともスラムの念仏か
他人の迷惑かえりみず ―心得としての高野長英
お寺の縁側でタバコをふかす ―大逆事件を旅してみれば
豚の足でもなめやがれ ―もののあはれとはなにか?
大杉栄との出会い ― 赤ん坊はけっして泣きやまない
ヘソのない人間たち ―夢をみながら現実をあるく
反人間的考察 ―歴史教科書としての『イングロリアス・バスターズ』
豚の女はピイピイとわめく ―老荘思想の女性観
だまってトイレをつまらせろ ―船本洲治のサボタージュ論
あとがき
参考文献
初出一覧
【著者紹介】
栗原康
1979年埼玉県生まれ。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。著書に『G8 サミット体制とはなにか』(以文社)、『大杉栄伝?永遠のアナキズム』(夜光社)、『学生に賃金を』(新評論)がある。趣味は、ビール、ドラマ観賞、詩吟。
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