内容説明
ここ数年、短期間で未曾有の経済発展を遂げた中国。しかし、いま中国は岐路に立っている。問題を克服する処方箋はあるのか?中国の気鋭の改革派学者が考察。転換を模索する中国の方向性、五位一体の改革、「経済体制改革」が示されている。
目次
第1部 第18回党大会以降の中国における改革と発展の動き(改革の恩恵は制度の創新(イノベーション)から生まれる
発展の優位性と「ボーナス」の創造
中国、改革への再スタート
中国、復興への道―経験、挑戦、未来への展望)
第2部 速やかな五位一体の改革(経済体制改革のポイントは、政府と市場の関係を調整すること;政治体制改革についての5つの提案;文化立国に向けて;自由、平等、公正、法治の社会を建設する;生態文明の建設;新段階の改革戦略と「五輪式」の改革)
第3部 重要分野の改革を深化させる(都市化を進めるなかで「三農」問題を解決する;なお力強い取り組みが求められる国有企業改革;経済発展のパターン転換の実現;人民元の資本項目における兌換性の実現へ向けて;財政・税制体制改革をさらに深化させる;所得分配体制改革を深化させる;改革によって消費潜在力を引き出す;開放によって改革と発展を実現する;改革の全面的な深化に求められるもの)
著者等紹介
岡本信広[オカモトノブヒロ]
1967年徳島県生まれ。大東文化大学国際関係学部教授。経済学博士(中国人民大学)。1993年創価大学大学院経済学研究科博士前期課程修了後、アジア経済研究所(現独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所)を経て現職
岡本恵子[オカモトケイコ]
1974年大阪府生まれ。フリーランス翻訳者。創価大学在学中に北京大学へ語学留学。創価大学卒業後に北京大学哲学部宗教学専攻修士課程修了(哲学修士)。修了後、中国の映像関連の企業で翻訳業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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