内容説明
日本密教の根本経典を、インド原典の面影を伝えるチベット訳より全訳。『大日経』は『初会金剛頂経』と共に日本密教の根本経典とされ、インド・チベット密教にも大きな影響を与えた。訳者の長年にわたる研究成果を踏まえて、同経の本体部分を、平易に全訳した。
目次
心の差別の章―入真言門住心品・第一
マンダラを建立する真言蔵章―入漫荼羅具縁真言品・第二
障礙を息滅すべき広大章―息障品・第三
普通真言蔵広大章―普通真言蔵品・第四
世間人の悉地成就章―世間成就品・第五
悉地成就の真実広大章―悉地出現品・第六、成就悉地品・第七
本尊の三摩地を決定する章―説本尊三昧品・第二十八
無相三摩地章―説無相三昧品・第二十九
世間と出世間の念誦の真実章―世出世持誦品・第三十
字輪広大章―転字輪漫荼羅行品・第八〔ほか〕
著者等紹介
北村太道[キタムラタイドウ]
1937年、兵庫県生まれ。大谷大学大学院文学研究科(仏教学専攻)修士課程修了。現在、種智院大学名誉教授。インド・チベット文献を中心に『大日経』『金剛頂経』両系統の密教の研究を進めると共に、チベット密教のフィールドワークと原典の翻訳も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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