出版社内容情報
日本では法然・親鸞に結実した浄土教の、インド・チベットにおける「もう一つの姿」を明らかにする本格的研究書。極楽往生を願う浄土教は、インド・チベットでは密教とも結びつきつつ、独自の展開を遂げた。本書は重要文献の和訳と関連資料の精査に基づき、そうした展開に「大乗菩薩道」「極楽浄土の選択」「密教の成就法」「東アジア浄土教との関連」…などの多様な視点から検討を加え、浄土教への新たな視点を提示する。
序論 チベットにおける阿弥陀仏信仰の形態
第1部 顕教篇
第1章 チベットにおけるカルマ・チャクメーの浄土教
第2章 チベットにおける阿弥陀浄土と阿?浄土の信仰
第2部 密教篇
第1章 インドにおける浄土教の密教化
第2章 中国におけるインド浄土教の密教化
あとがき
藤仲孝司[フジナカタカシ]
著・文・その他
中御門敬教[ナカミカドケイキョウ]
著・文・その他