内容説明
どこが雅で風流!?王侯貴族はいとをかし。渦巻くジェラシー、蔓延る暴力。やんごとなき人々のリアルな修羅場。
目次
1章 後宮の作法(宮仕え;女性貴族)
2章 暮らしの作法(日常;食事;服装;医療・薬;信仰;教育;交通)
3章 通過儀礼の作法(幼少期;青年期;老齢期)
4章 年中行事の作法(行事)
5章 住まいの作法(住居;娯楽)
著者等紹介
繁田信一[シゲタシンイチ]
1968年、東京都に生まれる。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、東海大学文学部非常勤講師。専攻は歴史民俗資料学。王朝時代の天皇、貴族、庶民の姿を活写する著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NORI
23
タイトル観たら「人間の嫌な部分は、今も昔も変わらんねぇヒャヒャヒャ」と意地悪く笑う為の本だと思うでしょうに!実際は、そういうことにも触れている、程度だった。これは流石にミスリード。 平安時代の習慣や風習、生活などを広く紹介する、平安ガイドブックだった。イラストも多くて分かりやすい。この時代の古典などを読む際の参考書としては、普通に良いかと。源氏物語なんか、話全体は面白いんだけど、時々挿入される儀式の描写中は展開もないし退屈気味だったりもする。この本でその意味や目的を確認しながら読めば、もっと楽しめるかも。2024/04/17
びっぐすとん
21
図書館本。繁田さんの『殴り合う貴族たち』は優雅の塊みたいな貴族のバイオレンスな一面を紹介していたが、こちらは満遍なく貴族の365日、一生をさらっと紹介。暮らしぶりを知れるし、内容は悪くないけど、誤字脱字が目立つのが残念。平安貴族と銘打ってるんだから「該当する人々」欄は要らない。庶民も該当するトピックは2つ位しかなかったし、「該当する時代」を区切る必要もなかった。平安時代を知る入門編としては良いかも。何冊か読んでいる人には目新しい内容は少ないが、屋根や垣根の違いや建具、調度品、照明の解説は良かった。2020/11/21
かもめ通信
19
「後宮の作法」「暮らしの作法」「通過儀礼の作法」「年中行事の作法」「住まいの作法」と5章立てに+αのトピックス。平安貴族の暮らし入門。私にとっては既知情報が多かったため目新しい印象は受けなかったが、文学を読み解くための豆知識があれこれとつまってはいるので、入門書的な位置づけで、平安文学の副読本として利用することはできそうだ。ただし、タイトルにある「嫉妬と寵愛」の成分は低めなので、この点にはあまり期待しない方がいい。2024/05/20
サケ太
19
平安時代の中心である貴族たちの生活やその流れについて俯瞰できる一冊。表紙のインパクトが凄い。著者の作品は2冊ほど読んでいるので、平安時代が名前の通りの世界でないことはわかっていたが、こうやって改めて見ていくとそのギャップに驚いてしまう興味深い時代。2021/06/28
おの
18
タイトルホイホイされて買ったが、思ったより嫉妬と寵愛要素は少なかった。平安時代図鑑という感じ。2024/03/11
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