目次
第1章 東北地方
第2章 関東地方
第3章 中部地方
第4章 近畿地方
第5章 中国・四国地方
第6章 九州・沖縄地方
お寺・神社以外の懸造りめぐり
著者等紹介
飯沼義弥[イイヌマヨシヤ]
1972年、長野市生まれ。宇都宮大学工学部卒。ITコンサルタント。2008年から全国の神社仏閣、城郭めぐりをはじめる
渋谷申博[シブヤノブヒロ]
1960年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。日本宗教史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
54
清水寺の舞台を観た時に、言葉にならないものがあった。ここまでして創るのか・・ということ。技術的なこともあるが、そこにこめられた人々の思いの大きさだ。ここには、それだけなく、いろいろな形式のものが綴られている。落成した時の感動は、どんなだったんだろう・・・。2021/05/11
Ayako
31
崖や山の急斜面に建てられた全国の寺院を紹介した本。険しい山が多い日本独特の建築様式だそうだ。表紙の写真からしてすごい迫力!紹介されている寺は、最寄り駅から徒歩60分以上の秘境とも呼べるような場所に建てられたものも多い。コロナウイルスにより、旅行にも行きにくい昨今の状況だが、本の中だけでも旅行気分が味わえて楽しい。出来れば本当に行ってみたいものではあるが。2020/03/14
ふう
27
三徳山三佛寺投入堂に草鞋に履き替えて登ったのはもう7,8年前か? あの感動は忘れない。で、この本を図書館で見つけてびっくり。同様の建物が日本のあちこちにあるんだ‼️ 言われてみれば清水の舞台だって懸け造り。石山寺だって、鞍馬の由岐神社拝殿だって。行ってみたいところ満載。秘境なればこそのありがたみも嬉しい。規模、秘境度、眺望のうち後ろ2つのポイントの高いところを制覇したいな。2024/03/03
更紗蝦
27
「懸造り」の寺院巡りをしたい人向けのガイドブックという感じの内容なので、「絶景の中にポツンと建築物のある風景写真集」とか「特殊な建築技法を解説した本」を期待して手に取った人には、ちょっと期待はずれになる可能性があります。読み物としては普通に面白いのですが、「昔の人の信仰に対する情熱とパワー」には想いを馳せても、「命懸けの作業をせねばならない職人集団の苦労」には想いを馳せていないあたり、著者の無自覚な「日本スゴイ」というナショナリズムと「技術者へのリスペクトのなさ」が現れていて、モヤモヤしてしまいました。2020/11/03
あーびん
21
懸造りとは急峻な崖や山の斜面にへばりつくように建てられた寺社建築のこと。京都清水寺みたいなやつですが、なんでわざわざ崖とか岩の上なんてロケーションを選んだのか。すごいかっこいいなぁ~でもその特殊な建築技術にはほとんど触れられていないのが残念。外観写真だけだと寺か神社かわからないので本尊、御祭神が簡単に記載されているのがありがたい。懸造りの最高峰といわれる三佛寺はいつか行ってみたいと漠然と思っていたがハイキング気分では絶対に無理そうな難易度の聖地だ。2021/07/05