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出版社内容情報
現代の病理、ストレスに立ち向かうにはどうすべきか。精神科医、産業医の著者が著した実践的な手引き。ストレスチェック制度対応。本書の第?部では、精神科医、産業医として職場のストレス問題に取り組んできた著者が、臨床の現場からストレス障害の様々な実態を解明します。
著者はストレス状態の進行を4つの段階に区別して、その全体をストレス・スペクトラムとしてとらえています。
その各段階における特徴と対応について、症例をもとにくわしく解説していきます。
そしてストレス問題を追究していくと「疲労」と「孤立」の問題にいたり、したがってストレス対策は「疲労解消」と「支援」にあるとします。
わたしたちが直面しているのは、「疲労を回復させる」機能を失った社会とそこに生活する人々に蓄積するストレス問題です。
いかにしてストレス対策に強くなれるかを、著者は臨床心理学、臨床精神医学の立場から考察していきます。
第?部では、各段階に応じた治療の手引きが実践的に解説されています。
また、復職に向けての注意点が回復のステップごとに示されています。
本書は、まさにこころの健康のための実践的な手引きとなる一冊です。
ストレスチェック制度にも対応しています。
? ストレスとメンタルヘルス
第一章 ストレス状態はこう進む Stress Spectrum
第二章 ストレスとそれに起因するストレス状態とは
第三章 押し寄せるストレッサー
第四章 ストレスに耐える力
A ストレス・トレランスを強化するための社内資源
B 個人としてストレス・トレランスを強化するために
第五章 こころの健康とは──人格の成熟と幸福感の源
? 「メンタルヘルス不調」の治療へのアドバイス
第一章 ストレス段階に応じた治療の手引き
第二章 復職のために
第三章 ストレスチェック制度
付録1 リズム現象としての睡眠
付録2 認知行動療法の栞
平澤伸一[ヒラサワシンイチ]
1947年新潟県(現長岡市)生まれ。
一橋大学経済学部、千葉大学医学部卒業。
東京女子医科大学神経精神科助教授、東京厚生年金病院神経科部長を経て、現在、半蔵門心療クリニック。
精神医学専攻 医学博士。
豊富な臨床経験を持ち、産業医として企業や学校のメンタルヘルスの相談にも応じている。
[主な著書]
神経症・躁うつ症・統合失調症などの臨床精神病理学、人間学的基礎に関する諸論文。
共訳書に生の哲学者L.クラーゲスの『心情の敵対者としての精神』『意識の本質について』『リズムの本質について』『精神と生命』 『ニーチェの心理学的業績』(以上、うぶすな書院)がある。