内容説明
「平安和歌史」はこれまで存在していなかった―貫之から俊成女まで、歌の内在的読解から平安和歌史を構造的に呈示する初の試み。平安和歌を構造的に関係づける視点として桜の花をめぐる「貫之のカノン」を発見。初めて統一的な視点から描き出した平安和歌史の構造が、平安和歌史の真の主役は誰であるかを明るみに出す。
目次
平安和歌史概観
日本はいかにして中国から離脱したか
貫之と永遠
伊勢 怒涛と超出
復古歌人としての崇徳院
式子内親王 隣接の孤絶
須磨・明石 貫之から俊成女へ
俊成女 月
俊成女 桜と梅
俊成女 仏法と桜
出会わない眼差し
俊成女 昇華と超越
二つの建物と「忘れがたき節」
著者等紹介
山田哲平[ヤマダテッペイ]
明治大学法学部教授。1946年東京生まれ。東京都立大学大学院修士課程修了。専門は比較文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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