内容説明
『ドグラ・マグラ』夢野久作問題の父親、玄洋社頭山満無二の盟友茂丸が、人間の魔的パワーを謳う異色文芸。天使的魔人たち、百魔男女の奇譚集。
目次
同郷の偉人頭山満氏との初対面
平岡浩太郎氏と初対面の悲喜劇
庵主が大活躍の序幕
大隈外相爆弾事件の嫌疑で
庵主が受けた国事犯裁判
品川弥二郎子の勤王主義
庵主一代の大失策
日清媾和談判に対する警告
政党撲滅策を伊藤公に
劉宜和尚、親友の妾宅を襲う〔ほか〕
著者等紹介
杉山茂丸[スギヤマシゲマル]
1864年生、1935年歿。福岡出身。号は其日庵。明治、大正、昭和の政財界舞台裏で、経済、内治、外交、軍事一体の経綸を仕事とした。国内、台湾、朝鮮における鉄道港湾開発事業や銀行創設、満鉄創設、外債導入などの実業から、日清日露の開戦および終戦講和、さらに内閣や政党の組織工作まで、伊藤博文、山県有朋を初めとする元老や内外の資本家と連携して活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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