内容説明
仏徒でもある近代日本仏教アカデミズムの開拓者が、脱迷信の近代的批判にたえる明晰な叙述と、信仰と学的研究を峻別した立場で、仏教史理解の第一歩である各経典成立の歴史を体系的に描く基本文献。
目次
第1章 小乗経典(経典成立の事情と経過;釈尊の用いた言語;律の成立 ほか)
第2章 大乗経典(大乗の発達;大乗経典の区分;第一期の経典の大要 ほか)
第3章 一切経(シナへの伝訳;一切経、大蔵経;大蔵経の刊行 ほか)
著者等紹介
宇井伯寿[ウイハクジュ]
1882‐1963。愛知県出身。インド哲学者、仏教学者。曹洞宗の僧。東京帝国大学文科大学卒業後、ドイツ、イギリスに留学。曹洞宗大学(現駒澤大学)、東北帝国大学、東京帝国大学の各教授を歴任。研究範囲はインド六派哲学から中国・日本の仏教までの広きにわたるが、なかでも初期仏教研究、唯識思想研究を中心とした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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