内容説明
文学と死への権利。ブランショ自選カフカ論集成。
目次
文学と死への権利
カフカを読む
カフカと文学
カフカと作品の要請
自足した死
カフカとブロート
ミレナの挫折
語りの声(「彼」、中性的なもの)
木の橋(反復、中性的なもの)
最後の言葉
究極の最後の言葉
著者等紹介
ブランショ,モーリス[ブランショ,モーリス] [Blanchot,Maurice]
1907年9月22日、フランス、ソーヌ・エ・ロワール県のキャンに生まれる。1941年、最初の小説『謎の男トマ』を出版、同年より『ジュルナル・デ・デバ』紙で文芸時評の連載を開始
山邑久仁子[ヤマムラクニコ]
上智大学外国語学部フランス語学科卒業。同大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士後期課程満期退学。現在、上智大学、桐朋学園大学他非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カケル
4
著者による自選カフカ論集。相変わらず何を言っているのか理解不能が多々だが、それでも覗いてみたくなるのは、「エクリチュール(書くこと)」のはらむ異次元空間にも似た宇宙を開示してくれるから。その契機となるカフカという“作家”ももっと読み込みたくなる好著。2024/03/01
Riku
2
筑摩からでてる粟津則雄訳の方がいい。2018/09/30
Tonex
2
フランスの思想家によるカフカ論集。カフカをダシに自説を語る式の思想書だと思われるが、難しくてほとんど理解できないので読むのを諦めた。2016/01/06
tamioar
0
死線ギリギリのカフカ論。2016/03/15