内容説明
長く理論的考察がなされないまま、独特の美概念としてただ体験的に論じられてきた幽玄・あはれ・さびの理論的様相を、美学者の立場から明かした画期的業績。
目次
1 幽弦とあはれ(幽玄論;あはれについて)
2 風雅論―「さび」の研究(俳論に於ける美学的問題;俳諧の芸術的本質と「風雅」の概念;「さび」の一般的意味と特殊的意味;美的範疇としての「さび」;「さび」の美的限界と茶室の美的価値)
著者等紹介
大西克礼[オオニシヨシノリ]
1888年生、1959年歿。美学者。東京大学名誉教授。1913年、東京帝国大学文科大学哲学科卒業。1914年、同大学院退学。1927年、東京帝国大学助教授となり、美学研究のためドイツ、イタリア、フランス留学。1929年、東京帝国大学文学部美学美術史第一講座担任となる。1931年、東京帝国大学教授となる。1946年、帝国学士院会員となる。1949年、東京大学停年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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