内容説明
官僚はいかなる事情で国政の本体を担う存在となったのか。中央集権の近代化と官僚界の形成。政治史から浮かび上がる官僚界の歴史を概説する入門書。対抗勢力/親和勢力との関係から見える官僚界の特質、そして民意からの隔絶という伝統の淵源。
目次
第1篇 近代日本官僚史(幕末の官僚擡頭時代;専制官僚時代;政党官僚時代;新官僚時代)
第2篇 日本官僚政治史(近代的官僚の発生;政党駆使と妥協の官僚;官僚のファッション化)
著者等紹介
田中惣五郎[タナカソウゴロウ]
1894年生、1961年歿。日本近代史家。高田師範卒業。順天中学教諭、鎌倉アカデミアへの協力を経て、明治大学講師となり、のち明治大学教授。教育の仕事と並行して社会運動、執筆活動を行い、著作は『北一輝』(毎日出版文化賞受賞)など、40点以上にのぼる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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