出版社内容情報
産業保健、公衆衛生、疫学、医学統計に関わる人の必読書。社会医学の世界的権威が社会医学の歴史と展望を明らかにする。産業保健、公衆衛生、疫学、医学統計を統合する広義の概念「社会医学」は、環境汚染、原発事故、労働災害、貧困など、産業革命以降に激増した新たな健康問題に応え続けてきた。
本書は東京大学名誉教授であり鉛中毒の世界的権威である著者が、世界史と日本史における社会医学の歴史と展望を明らかにし、様々な分野に分割された学問の統合を試みた唯一無二の書である。
序 章 社会医学とは
第一章 社会医学の夜明けと鉛中毒
第二章 社会医学の誕生と発展
第三章 日本の社会医学 ―― 欧米市との比較研究
荒記 俊一[アラキ シュンイチ]
荒記 俊一
1941年、横浜市生まれ。
ブリティッシュ・カウンシル・スカラーとしてロンドン大学(LSHTM)に留学。
産業保健、公衆衛生の研究・教育・実践に従事。
鉛中毒・職業病、医学統計、公衆衛生、疫学の研究史などを通して
社会医学の統合に光明をみる。
内容説明
産業保健、公衆衛生、疫学、医学統計を統合する広義の概念。「社会医学」とは、何か。環境汚染、原発事故、労働災害、貧困など、産業革命以降に激増した新たな健康問題に応え続けてきた社会医学。鉛中毒の世界的権威が、世界史と日本史におけるその歴史と展望を明らかにし、様々な分野に分割された学問の統合を試みた唯一無二の書。
目次
序章 社会医学とは(社会医学の対象―マッキーヴァーのコミュニティ理論;社会医学の方法と実践活動 ほか)
第1章 社会医学の夜明けと鉛中毒(問題の所在―国際ラマツィーニ学会声明と労働基準法;古代ローマ帝国の繁栄と衰亡 ほか)
第2章 社会医学の誕生と発展(イギリスの産業革命―社会医学の誕生;医師サックラーと工場法―組織的な産業保健活動の時代へ ほか)
第3章 日本の社会医学―欧米史との比較研究(日本の民主主義―民主化水準の時代変遷;日本の近代医学と公衆衛生の夜明け ほか)
著者等紹介
荒記俊一[アラキシュンイチ]
1941年、横浜市生まれ。医学博士、MSc(ロンドン大)、DIH(RCP/RCS)、東京大学名誉教授、労働省産業医学総合研究所の所長、労働安全衛生総合研究所理事長、社会医学推進財団理事長、国際労働衛生会議(ICOH)名誉会員、国際ラマツイーニ学会名誉フェロー、第一回世界労働安全衛生サミット代表等を務める。日本産業衛生学会第1回学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。