内容説明
テントなし。時計なし。ライトなし。米と調味料だけを持って、シカを撃ち、イワナを釣って山旅を続ける。登山道には目もくれず、沢とヤブをつき進む。危険と隣り合わせの圧倒的な自由。服部文祥のノウハウを写真、イラスト、地形図で詳しく解説。付録、南アルプス「サバイバル登山」ルート地図。
目次
1 計画を立てる
2 装備を調える
3 歩く
4 火をおこす
5 食べる
6 眠る
著者等紹介
服部文祥[ハットリブンショウ]
登山家。作家。山岳雑誌『岳人』編集者。1969年横浜生まれ。94年東京都立大学フランス文学科卒(ワンダーフォーゲル部)。オールラウンドに高いレベルで登山を実践し、96年パキスタンのK2(8611m)登頂。国内では剱岳八ツ峰北面、黒部別山東面などに初登攀が数本ある。99年から長期山行に装備と食料を極力持ち込まず、食料を現地調達する「サバイバル登山」を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うさっぴ
1
おもしろかった!あいち2022で服部文祥さんの展示を見て、本を読んで、興味を持ちました。サバイバル登山すごい。2022/12/02
やす
1
あこがれる2019/10/06
みずのり
1
自力で食料調達しながら数日かけて登頂を目指す、サバイバル登山をする著者のノウハウ本。闇雲にサバイバルを推奨する本というよりは自由とは何か、人と動物の違いとは何かといった思想をもとに、自身でルールや境界線を決め実行していくスタンスの文章には好感が持てた。一方、一般的に推奨されない川魚や狩猟鳥獣の生食について言及している文章もあり、勿論個人の責任範囲でと注意書をしてはいるものの、入門書をうたっており知人ではない人へ送る文章である以上、そこは書くべき内容であったのかは疑問に残る。2018/04/30
Glitter
1
山道を外れ渓をさかのぼり狩猟収集で食べ物を手に入れる 登山というよりも山生活という方がしっくり来る感じだ 登り降りだけではなく山の中で行う活動すべてに焦点を当てて楽しむ 冒険の一つの形を見せてもらった2016/03/31
Yasutaka Nishimoto
1
賛否色々あるとは思うが、このような数日間の山での生活が楽しめるのは素敵だと思うし、サバイバルという言葉にもあるように、生き延びることへの手段は多く持ちたい。山に登っていて遭難が怖くて怖くてしょうがないが、知らない場所に行っても帰ってこられるよう、地図ぐらいは読めるようになりたいと思う。カーナビやGPSの便利さにどうしても負けてしまうのだけれど。ガイドブック的な使い方もできるが、純粋に読み物としても面白い。2015/09/06