目次
9 田頭口の戦闘
10 警備討伐
11 永福の警備生活
12 義寧、龍勝・黄冕街の警備
13 兵技下士官教育隊
14 反転作戦と敗戦
15 敗軍の将兵、湖南を北上す
16 湖北省黄梅県張村での抑留生活
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京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
砂希ちま
5
前半は相変わらず激しい戦闘が続き、戦死する者が続出して気が気でない展開。でも、兵器技術下士官試験に合格してからは状況が一変し、安心して読み進むことができた。意外だったのは敗戦後の扱い。捕虜となっての抑留生活が、こんなに平和とは思わなかった。衣食足りて礼節を知るという言葉が浮かんでくる。無事、上熊本駅に到着したとき、読者も安堵することだろう。2016/04/03
肝胆
1
兵卒の戦記として、これほど克明に書かれたものは少ないのではなかろうか。著者の記憶力は、画家としての写真的記憶と関係しているのかもしれないが、恐ろしいほどに精緻。文章には多少煩瑣なところもあるが、旧軍がいかに残酷でデタラメで無益な戦争を兵士に戦わせたかを知りたければこの本を読むとよい。いったいこの国の本質は変わったのか。2018/07/17