内容説明
「平成の大合併」を経て、時の権力者が、自ら握る団体自治の権能を強化するために「道州制」を唱え住民自治・民主主義の破壊を進めようとしている。本書は、これが歴史的にも誤った選択であることを指摘するとともに、近年の闘いの経験を通して、今や住民自治の時代であることを熊本の地から高らかに発信した、待望の書である。
目次
歴史から見る住民自治の背景
「平成の大合併」と住民自治
川辺川利水訴訟の闘い―少数派が多数派になった闘い
御船町竹バイオマス住民訴訟と住民自治―住民の血税と首長の責任
原発と住民自治
「友を選ばば書を読みて」
著者等紹介
森武徳[モリタケノリ]
くまもと地域自治体研究所理事長、熊本県司法書士会名誉会長。1930年3月23日広島市生まれ。原爆で顔手足を火傷し、生活のすべてと父、従兄を失う。第五高等学校卒。弁護士事務所で下筌ダム反対の行政訴訟に関与する。その後、司法書士、土地家屋調査士、行政書士事務所を経営するが、東京常駐二年を含み大半は司法書士会の役職に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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