目次
第1部 ニーチェの風光(権力への意志説の成立と展開―永劫回帰思想の体現過程として;ニーチェ哲学と死の問題 ほか)
第2部 R.ヴィッサーのニーチェ論(翻訳)(フリードリヒ・ニーチェ―超人は現れるか;ニーチェの教説「万人は完全に無責任にして無罪なり」)
第3部 そのつどの思惟の事柄(マルティン・ブーバーにおける“間”の生起;都市の自己矛盾 ほか)
第4部 Philosophical Essays―哲学的随筆(What is Human?―人間とは何か;Human is Mortal―人間は死すべきものである ほか)
著者等紹介
新田章[ニッタアキラ]
1956年福島県生まれ。哲学者。早稲田大学第一文学部哲学専攻卒業。早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。早稲田大学・立正大学講師(現任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マウンテンゴリラ
2
ある程度の専門的知識がないと細部までを読みこなすことは困難な内容であったと思う。ニーチェについても仏教についても聞きかじり程度の知識しかない私にとってはかなり難解な書物であった。しかし、政治(特にマスコミがとりあげる政局や政治スキャンダルに関する話題)や経済に関する話題に飽き飽きしている私にとっては、解らないまでも興味をそそられる内容であった。特にニヒリズムの克服という極めて現代的な課題について、それを避けることで心の安定は得られない。ニーチェによる強い自我と、仏教による徹底した自我の否定。→(2)2017/03/25
Yuki
0
精緻な読解。「権力量子」論に基づく「権力への意志」と「永劫回帰」の統一は、機械状論的解釈(ドゥルーズ)の理解の一助ともなるはず。2018/01/30