内容説明
本書は、自動車業界でモデルベース開発(MBD)の普及を推進するJMAAB(Japan MBD Automotive Advisory Board)のメンバーが自身のMBD導入時の実体験に基づき、その導入のポイントをまとめた参考書籍です。主人公の小野京子のMBDでの開発体験ストーリーを通してMBD導入のポイントや多くの企業が体験する課題を分かり易く説明しています。また、著者グループメンバーの実際の体験談やMBD導入のポイントをコラムとして解説されています。これからMBDを導入する方々にMBD導入のヒントを与える導入書としてお薦めの1冊です。
目次
はじまりはじまり
バンビーナへの思い
社内のひとつめの壁
仕様は、ほぼ決定!!
制御を設計
機能を検証
これは試練?
仮想の車へ
そしてほんとの車になりました
そして新たなはじまり
モデルベース開発の基盤整備
開発はつづく
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YUJIRO
4
モデルベース開発の一連の流れを、著者たちの実務経験を元に物語形式で記述する。自分もまだまだ経験不足だが、モデルの粒度やIF、データ管理、ガイドラインの遵守等、述べられている課題に共感する部分も多い。MBDによって開発工程をフロントローディングすることによって、上流工程で検証作業ができるようになる。手戻りのループが小さくなることによる効率化や、シミュレーションを用いることで高品質の検証を行うことが可能である。2021/03/04
YUJIRO
1
ずっと読みたいと思っていた本がやっと手に入った。共感できる部分や勉強になる部分がたくさんある。MBDは決して魔法の杖ではない。目的を設定した上で適切な手段として運営していく必要がある。無駄にプラントモデルを詳細に作りこみすぎないこと(ついついやってしまいがち)2020/08/15
MY Library
0
MBDを導入して、新規のCVTを開発していく過程が物語形式で平易に解説されている。2017/02/12
明るいくよくよ人
0
ためになったのか、役にたたないのかよくわからなかったけど、いくつかの用語は理解したので、総じて役に立つのかな。まぁこの本で勉強するってのは無理だ。2019/02/08
4545
0
自動車業界のソフト開発の流れも同時に知ることが出来た。2018/04/08