感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てんちゃん
3
知人に渡された歌集の第2弾。頁数が少ないけど、読むのに時間がかかるという特徴を活かして、GWの行楽のお供にしました。やっぱり短歌は難しいなぁ(-""-;)。有名な短歌などでなければ、一歌で、心に響くようなものは、なかなかありません。でも、一冊通して読むと、作者の生活の息づかいや人となりが、伝わってきます。梅澤さんの清廉な人柄、戦争を体験した深い思慮、子供を持てなかった悲しみ。夫との信頼感を基にした静かな日常。しかし、変化のない日常へのふとした疑念のようなものが、人の心の深淵をふと覗かせます。2015/05/04