内容説明
平和の象徴、皇室の未来とは?
目次
第1部 天皇のお言葉と皇室(明石元紹さんとの出会い;天皇の「お言葉」;天皇退位特例法の制定へ)
第2部 天皇陛下と同じ時代に生きて(天皇のお言葉に対する思い;天皇と私の少年時代;天皇の人格形成)
第3部 新しい時代の皇室(象徴天皇としての役割;これからの皇室をどうするか;天皇家の継承問題;皇室はいかにあるべきか)
著者等紹介
明石元紹[アカシモトツグ]
1934年、東京生まれ。幼稚園時代から明仁親王の遊び相手となり、学習院初等科では一緒に日光へ疎開した。戦後、高等科では馬術部のチームメイトとして、3年間を過ごす
小田部雄次[オタベユウジ]
静岡福祉大学教授。近代皇室研究の第一人者。1952年、東京生まれ。立教大学文学研究科博士課程満期退学。専門は、日本近現代史。皇族や華族に関わる資料を発掘し、綿密に分析している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハイランド
64
憲法第4条から、天皇は政治的発言をしてはならないというが、天皇本人がその地位へ言及することが、果たして政治的発言にあたるのか。それを問題視する方が天皇の政治的利用を画策する輩ではないのかと勘ぐってしまう。天皇や皇族は、憲法に保障された基本的人権を著しく制限されている。そして今の日本で最も働いている老人の一人でもある。その重責から解放されたいと望むことがそんなに大それたことなのだろうか。現代の国民が皇室に対する崇敬の念を持ち得ているのは現在のの天皇の働きによるところが大きいと感じている。考えさせられた一冊。2017/11/24
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
8
上皇夫妻から電話を受けるほど親しい上皇の同級生と、皇室関係の有識者会議にも招かれていた皇室研究者の対談。明石氏の口述を小田部氏が纏めたものと思われる。天皇退位の対応について、 保守派による天皇(当時)個人の気持ちを無視したアクション、安倍政権の場当たり的な対応をはっきりと批判している。 反戦主義の上皇と、憲法改悪を急ぎ上皇の思考と全く逆の動きをし、皇室を軽視する安倍政権の間に「水と油」と表現できる溝が存在する事を断言している。 双方とも安倍政権に対する不信感を露骨に表現している。なかなかすごい本だ。2019/12/26
Nobfunky
3
タイトルと表紙に惹かれて図書館本。明石氏の部分は口述筆記であろう。ご学友として天皇(制度)の今後を大変心配しているのは分かるが、論点が定まらない書き振りで、分かりづらい。もっと小田部氏が編集するべきだと思う。それでも安倍政権が天皇の事を理解しようとしないという指摘は、他のメディアが取り上げないので貴重な意見だと思うし、益々危機感を強くした。2018/07/17
Toru Fujitsuka
0
役割としての天皇の視点として考えさせられた その役割を懸命に行っている人間がいることを気が付いた2022/04/16