内容説明
浮世絵における、永遠のライバル葛飾北斎と歌川広重。風景表現は、いったいどう異なるのか。しのぎを削った花鳥版画は、質的にはどのような相違があるのか。同一の題材、類似の発想に基づく作品を選び、向きあわせぶつけあうことで、絵師や作品が、より明瞭な輪郭線をくっきりと浮かび上がらせることが可能ではないのか、北斎と広重の対決の成り行きは…。
目次
はじめに 絵を見るとき、人は何を感じ、また考えるのだろうか。霊峰冨嶽、いつもの富士山…それぞれの目に映る富士山 富士対決
逆巻き、荒れ狂う巨大な海そのニュアンスの汲み取り方 波涛対決
行く人来る人、名もなき通行人たちが今日も行き交う 橋対決
天の恵みに急かされる人びとが織りなす、人生劇場 雨景対決
純白の雪が演出する、真冬の人びとの暮らし 雪景対決
目には直接見えない、空気のストリーム 風対決
もくもく、ふわふわ、立ち上る煙のさまざま 煙対決
夏の夜空に咲く、大輪の華たち 花火対決
浮世絵の真髄、美女たちが競い合う、艶と張りの勝負 美人画対決
舞台で喝采を浴びる歌舞伎役者の、ワクワクするブロマイド 役者絵対決
ひたすらにヒロイック、雄々しくてたくましい武将たちの姿絵
果たしてどんな顔立ち?はたまたどんな表情?想像を掻き立てる趣向 後ろ姿対決
南蘋派以来、若冲も盛んに絵を描いた、人と生活を共にする鳥 鶏対決
鋭い爪や嘴をもつ、猛禽類の本性をとらえる鷲・鷹対決
著者等紹介
内藤正人[ナイトウマサト]
1963年、愛知県生まれ。慶應義塾大学大学院修了(美学美術史学)、博士(美学)。1988年より出光美術館に勤務し、同館主任学芸員を経て、慶應義塾大学文学部教授、同大学アート・センター所長、ほかに国際浮世絵学会常任理事など。美術史家として、江戸時代の絵画史と版画史を専門とするが、特に浮世絵と風俗画全般、琳派などをおもな研究テーマとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yyrn
こけしだ
俊介
遠い日
量甘