冥顕の哲学<br> 冥顕の哲学〈2〉いま日本から興す哲学

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冥顕の哲学
冥顕の哲学〈2〉いま日本から興す哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784906791989
  • NDC分類 121.04
  • Cコード C0010

出版社内容情報

人の間の倫理の領域〈顕〉に対して、不可知の霧に包まれた〈冥〉という場所、そこには他者、死者そして神仏が息づく。日本の中世思…人の間の倫理の領域〈顕〉に対して、不可知の霧に包まれた〈冥〉という場所、そこには他者、死者そして神仏が息づく。日本の中世思想に由来する「冥顕」の構造をもって、現代の哲学的・思想的な閉塞状況に立ち向かう。



中世以降の日本の伝統思想を踏まえ、近代の西洋との出会いと確執の痕跡を掘り起こして、単なる追随ではなく、また独善にも陥らない新たな思考の可能性を探る。「死の哲学」と「菩薩の倫理学」を、ポスト近代の思想史に位置づけるために。

  目 次

序 章 伝統思想から哲学へ

  ? 日本から哲学する

第一章 日本発の哲学││その可能性をめぐって

第二章 批判的思惟の有効性││マルクス主義と日本思想史

第三章 比較思想という視座

第四章 公共性と他者││日本思想の立場から

  ? 近代日本哲学と仏教││批判的考察

第五章 仏教の非宗教的理解││和辻哲郎

第六章 ファシズム/ニヒリズム/日本││西谷啓治批判序説

第七章 科学/国家/道元││橋田邦彦と『正法眼蔵』

第八章 禅から井筒哲学を考える

第九章 社会性から宗教へ││今村仁司の清沢満之論

  ? 脱近代に抗して

第十章 国家/宗教/倫理││脱近代の中で

終 章 果てしなき螺旋の途上にて

末木文美士[スエキフミヒコ]
著・文・その他

内容説明

死と死者の領域、今日これほどに「大きな物語」はない。ここで沈黙するのではなく、発信するとすれば、どんな戦略を要するのか。日本中世以来の伝統思想(大伝統)、明治から大正への近代化の苦闘(中伝統)、そして戦後、脱近代に至るまでの曲折に満ちた歩み(小伝統)。視野を変え、焦点深度を転換して、真新しい哲学のフィールドを拓こうとする。「語りえぬもの」という呪縛を離れ、先人が陥った隘路に学びつつ、この時代の閉塞を引き裂く言葉とアイデアを模索する力業。生を導く普遍的な価値と規範の再生はありうるのか。

目次

伝統思想から哲学へ
1 日本から哲学する(日本発の哲学―その可能性をめぐって;批判的思惟の有効性―マルクス主義と日本思想史;比較思想という視座;公共性と他者―日本思想の立場から)
2 近代日本哲学と仏教―批判的考察(仏教の非宗教的理解―和辻哲郎;ファシズム/ニヒリズム/日本―西谷啓治批判序説;科学/国家/道元―橋田邦彦と『正法眼蔵』;禅から井筒哲学を考える;社会性から宗教へ―今村仁司の清沢満之論)
3 脱近代に抗して(国家/宗教/倫理―脱近代の中で)
果てしなき螺旋の途上にて

著者等紹介

末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年生まれ。78年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻、仏教学、日本思想史、比較思想。現在東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、放送大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

マウンテンゴリラ

2
西洋近代を乗り越える哲学。第1巻に続き、それが本書の基本テーマといっても良いだろう。しかし、日本におけるそのような思想的歴史は、今に始まったわけでなく、明治の近代化、著者の時代区分でいう中伝統の時代とともに、動き出していたとも言えるだろう。そのような哲学者、思想家が西田幾多郎、鈴木大拙、和辻哲郎、清沢満之、井筒俊彦等であったことは、ある程度は認識していたが、本書によってさらにその認識が深められたという効用もあった。さて、その流れを受けての著者の哲学であるが、日常的コミュニティに当る顕の世界と、→(2) 2019/10/10

ヤンビー

0
前巻で打ち出した冥顕の哲学を元に、和辻哲郎・西谷啓治・井筒俊彦らに代表される日本・東洋基盤の思索を批判的に検討している。 丁寧に先行研究が引用されているため、個人的に勉強不足の関連分野への足がかりにもなりその辺も参考になった。特にマリオンらの提唱する「神学の現象学的転回」は、フランスにおけるパラレルな現代的宗教倫理の模索となっているそうで興味をもった。2024/10/14

ユー2

0
日本の伝統思想から哲学を発信する事を目論む。その道は長く険しい。 しかし、前人未到の領域に挑戦する者に困難は付き物。これから更に、冥顕の哲学と菩薩の倫理学を深掘りして完成度を上げてもらいたいものだ。2019/03/23

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