内容説明
アメリカとはいったいどういう国なのか。世界を覆うアメリカナイゼーションは、われわれをどこへ連れて行くのか。一個のミサイルが世界を脅えさせる明日なき時代の…、フェイク・ニュースがガセではなくなるポスト・真実の時代の…、そして何かの堰が切れて、いつでもどこでも誰でもキレる時代の…。たくましく、またしぶといリベラルの二人が、行き詰まる政治・経済から、病む社会と精神まで、トランプ現象の病理を語りつくす。
目次
プロローグ いま、ここにある狂気
第1章 アメリカの光と影
第2章 アメリカの衰弱
第3章 現実が歪んでいる―SNSとポスト・トゥルース
第4章 言葉が壊れていく
第5章 自由の十字架
第6章 いまどきの家族
エピローグ つかみかけた「普遍のしっぽ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おもろい於間抜
6
映画「アイリッシュマン」を劇場で観た。トランプ大統領を輩出したアメリカ合衆国という国の社会の猛々しさ厳しさを肌に感じられたように思う。と同時にその社会にカウンターパンチを食らわそうとする勢力の強靭さも知った。強くかつ柔軟でありたいと思った。2019/11/25
pb_lack
2
対談による現代米国への所感集といった一冊。世界の警察、覇権国家アメリカという対外的イメージと比較すると個々の米国民特に保守派は小さな政府への関心が高いがネオコンから流れが変化した。熟議や民主政は当然間違うが、修正するプロセスとベースとなる事実の記録があってこそであるが、記録が毀損されているという懸念。女性の米大統領が生まれないことについて、女性という範囲の中でも分断が起こっているというところは他の属性含めて解決は難しそう。トランプへの精神分析はやっぱりあっちでも批判されてたのね。そりゃそうだろうなあ。2018/02/04
梨里
0
軽く読めておもしろかった。井上達夫の考え方には共感するところが多くてたぶん好きなんだけど、難しい本が多くて挫折しがちな分取っ掛かりとしてはよかった。他の井上達夫の本にも挑戦したい。香山リカとの対談だから仕方がないけど、べつに精神疾患と結びつけて話す必要はないんじゃないかなーと思ったりしたところも。 以下、コメントで気になったワード、考えたこと。2021/11/12
-
- 和書
- 内科診断学 (第4版)