香山リカと哲学者たち 明るい哲学の練習―最後に支えてくれるものへ

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香山リカと哲学者たち 明るい哲学の練習―最後に支えてくれるものへ

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784906791675
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

精神科医、香山リカが三人の哲学者の懐に飛び込んで、究極の「なぜ」を連発。    

  いまの生き苦しさはどこからき…精神科医、香山リカが三人の哲学者の懐に飛び込んで、究極の「なぜ」を連発。    

  いまの生き苦しさはどこからきているの? 

  絶対に正しいことって、この世に存在するの? 

  思想って生きるために必要なの? 

レスリングと瞑想と「死と哲学」と……、もう一つの哲学の顔が見えてきた。



香山──自分でも想定していなかったのだが、この三人に「いまの現実社会」の問題について

    語ってもらえたのは思わぬ収穫だった気がする。

      

入不二──哲学では思考の極北へと進もうとするけど、レスリングでは身体の

    極南へと進もうとしていて、正反対だけれども似てもいる。

      

永井──社会主義が力を失ったのは大きい。社会主義自体がどうかということ

    より、資本主義の、こっちの社会にとってのダメージが大きいです。

       

中島──もう少しこの世界がないということを確認したいと、そのために生き

    ているから。だから、テロリストですね、世界をぶっ壊しつつあるわけです。

明るい哲学の練習 目 次



  はじめに  香山リカ



入不二基義×香山リカ  第1章 レスリングは哲学に似ているか



永井 均×香山リカ   第2章 この時代の深層マップ



中島義道×香山リカ   第3章 哲学で、世界を壊す



  哲学のヒッチハイク・ガイド──対話を終えて  香山リカ

香山リカ[カヤマリカ]
1960年生まれ。精神科医。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。『若者の法則』『「悩み」の正体』

永井均[ナガイヒトシ]
思想なき時代の哲学とは
──社会主義の理念が力を失ったのは大きい。あれの存在は資本主義社会を健
  全に保つのにずいぶん貢献してましたから。ダメージが大きいです。酷い
  状態になっていると思うんです。   
   1951年生まれ。専攻、哲学。日本大学文理学部教授。『〈私〉の形而上学』『哲学の密かな闘い』『哲学の賑やかな呟き』


香山リカ
いまどきの〈普遍〉っていったい
──「難しいこと言うなよ」、だって「土人だろ」という反応は、ソフィスティ
  ケートの悪夢のようなかたちでの実現でしかない。ある意味で、ポストモ
  ダンの実現に違いないのですが……。

中島義道[ナカジマヨシミチ]
中島義道
世界をぶっ壊しつつある
──なにしろ世界は理不尽だと思っているとすると、道は二つしかない。一つ
  はその理不尽な世界の中で救われる道を選ぶということ。……もう一つは
  全力で壊すということ。つまり、つくるのではなくて、まず壊す。   
   
1946年生まれ。専攻、哲学。電気通信大学教授を経て、現在は哲学塾主宰。著書、『時間を哲学する
   ──過去はどこへ行ったのか』『不在の哲学』『時間と死──不在と無のあいだで』ほか。


香山リカ
脱・脱構築
──私は、それこそ世代としてポストモダンの妙な薫陶を受けていますから何
  にせよ価値相対主義に陥ってしまっていた時代があったわけです。権威に
  ももちろん批判的ですし……。ところが最近になって、これほどにも世の
  中が混乱状態になると、もしかすると、もっと素朴な考え方をすべきでは
  ないかと……。

入不二基義[イリフジモトヨシ]
レスリング的な哲学/哲学的なレスリング
──哲学では思考の極北へと進もうとするけど、レスリングでは身体の極南へ  
  と進もうとしていて、正反対だけれども似てもいる。
   
1958年生まれ。専攻、哲学。青山学院大学教育人間科学部教授。著書、『時間は実在するか』『ある
   ようにあり、なるようになる──運命論の運命』ほか。


香山リカ
6歳の哲学/56歳からの哲学
──身体をもってここに住み込んでいるという意味で、パーソナル・スペース  
  を捉えるとすれば、レスリングのやりとりは、かなり侵入的・相互陥入的
  な感じがしますね。

内容説明

精神科医、香山リカが、三人の哲学者の懐に飛び込んで、究極の「なぜ」を連発。いまの生きづらさはどこからきているの?絶対に正しいことって、この世に存在するの?思想って生きるために必要なの?レスリング、瞑想、死と哲学…、もう一つの哲学の顔が見えてきた。確かなことがなにもないなら、自由だ。テッテイすれば、元気が出る。突き抜ければ、明るい…。哲学のパワースポットへ。

目次

第1章 レスリングは哲学に似ているか―入不二基義×香山リカ(なんでまた、レスリング;ジャンプの快楽;おみそだから見えること ほか)
第2章 この時代の深層マップ―永井均×香山リカ(普遍の成り立ちをめぐって;言語を持つということ;瞑想の奥義 ほか)
第3章 哲学で、世界を壊す―中島義道×香山リカ(哲学と仏教的なるもの;キリスト教的なるもの;ロゴス中心主義者 ほか)

著者等紹介

中島義道[ナカジマヨシミチ]
1946年生まれ。専攻、哲学。電気通信大学教授を経て、現在は哲学塾主宰

永井均[ナガイヒトシ]
1951年生まれ。専攻、哲学。日本大学文理学部教授

入不二基義[イリフジモトヨシ]
1958年生まれ。専攻、哲学。青山学院大学教育人間科学部教授

香山リカ[カヤマリカ]
1960年生まれ。専攻、精神病理学。立教大学現代心理学部映像身体学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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akihiko810/アカウント移行中

24
香山が入不二、永井、中島3人の哲学者に聞くという構成の対談。印象度B-  図書館でたまたま見かけて手に取った本。香山にも中島にもそれ程興味はないのだが、二人の対談と言うことで読んでみた。 それほど面白い対談でもないのだが、二人のスタンスが明らかになっていく過程が興味深い。「哲学は徹底して役に立たない」といいながら自身の私塾「無用塾」の運営を続ける中島。目下の関心は「ツイッター上の差別やヘイトを叩きのめすこと」らしい香山(苦笑)。二人とも「社会不適合系生きづらい人」にまとわりつかれる人だが、2023/04/04

白義

15
永井均が瞑想にはまったことに衝撃を覚えた、という思いっきり俗なエピソードが中心なように、入不二のレスリング体験や中島の哲学塾運営など、それぞれの哲学者自身の私的活動とその哲学にいかなるつながりがあるかという素朴な疑問で迫った対話篇。それぞれの哲学者のファンブック的な要素が強いが、面白いのは入不二のレスリング体験で、レスリングから生まれる肉体の飛躍と哲学の思考の飛躍を比較したり、実はプロレスとは殺し合いではなく生かし合いを軸にしてるというキン肉マンのマッスルスパークみたいな話まで飛び出して充実した内容だった2017/07/17

ころこ

13
香山が入不二、永井、中島3人の哲学者に聞くという構成の対談集です。香山の切実さは分かるのですが、彼女はある事象や言葉の意味を、その時に彼女の理解できる範囲で確定してしまい、意味の洪水とともに生きる人に見えます。その事を対談者にそのままぶつけても、彼らの可能性を引き出すことは出来ていません。本書購入の動機は永井ですが、彼が珍しく吉本隆明について評価を下す場面でも、香山は最初から「読んでいないからよく分からない」と無教養さに予防線を張ります。その様に言われてしまった相手に対して永井は先生のような鷹揚さで合わせ2017/04/10

きなこ

8
哲学の練習っていうよりは、哲学の専門家の趣味の話を哲学っぽく話してみた対談集って感じだった。専門用語や思想なんかが解説なしに出てきたりするので、初心者としては難しいと感じる。面白かったのは入不二基義さんとの対談で、正義について語られている時「ほんとうはそもそも人間がいる、地球上に存在しているというと自体は、別に正義でも何でもない、そう考えると、普遍的な正義が必要という話は、どこかで人間がいるということを「良い」ことだと前提していることになる」の流れ。2017/09/08

田中峰和

8
永井均氏との対談で、小林よしのりと対談した香山リカのコメントが差別的過ぎて笑った。「小林氏は大学を出ていないから学問に対する憎悪がある」という発言はあまりにも上から目線で驚く。ネットなどの資料によると彼は福岡大学卒のはずだが、医師の香山からみると低偏差値過ぎて大卒とは認められないのだろうか。ネトウヨや在特会を挑発し続ける香山の姿勢に共感していたが、この差別発言には賛成しかねる。思わず本音を漏らしたのだろうが、ここまで防御が甘ければ今後もネトウヨの攻撃は治まらないだろう。安倍批判が面白かっただけに残念だ。2017/08/10

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