内容説明
実存論的な神学を掘り下げて、民衆宗教の土壌へ。近現代の神学と格闘した、半世紀におよぶ独自な宗教思想の歩み。往年の名著を改訂し、書き下ろしの二つの章を増補した。生前の著者自身の構想に基づく完全版。
目次
現代の状況と福音の理解
1 神の存在と働き(話し合いの問題と神学的認識論;啓示と実存;パウル・ティリヒの存在論)
2 実存論的神学の創造(神学における主観‐客観の構造の超克;キリストとしてのイエスの出来事)
3 死と時間(時と永遠;死後の命)
4 民衆の中に生きるキリスト教 二〇〇一年(万有救済論;神と実存)
著者等紹介
野呂芳男[ノロヨシオ]
1925年東京生まれ。2010年、没。専門は組織神学・ウェスレー研究。1955年、神学博士(Th.D.、ユニオン神学校)、70年、文学博士(京都大学)。日本基督教団正教師。青山学院大学教授、立教大学教授を歴任。2002年、キリスト教会ユーカリスティア設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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