内容説明
破局を生きざるをえない被災者に寄り添って、私たちに何ができるのだろう。この問いを原点として対話する―死とは何か、社会は死とどのように向き合ってきたのか、「近代」は何を切り捨てることで果てしない進歩と豊かさの幻想を生んできたのか、そして宗教はそこでどのような役割を担ってきたのか。死者たちの声に重ねて、グローバリゼーションと戦争と貧困の出自を問う。
目次
序章 「千年の死」と死者たちの声
第1章 死者たちの物語のために
第2章 いま、宗教を考える
第3章 イエスの「神の国運動」の原点
第4章 柔らかなキリスト教
第5章 国家と宗教
第6章 現代の戦争
終章 この絶望の国で
著者等紹介
山形孝夫[ヤマガタタカオ]
1932年、仙台生まれ。専攻、宗教人類学。東北大学文学部宗教学・宗教史学科大学院博士課程中退。宮城学院女子大学教授、学長を歴任
西谷修[ニシタニオサム]
1950年、愛知県北設楽生まれ。専攻、フランス文学・思想。東京都立大学フランス文学科修士課程修了。東京外国語大学総合国際学研究院教授(2014年3月退任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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