内容説明
“魔笛”解釈の破天荒な新説!“魔笛”の筋にはねじれも矛盾もない。不思議な登場人物たち―夜の女王とザラストロ、王子タミーノとパミーナ、鳥人パパゲーノとパパゲーナ、そして三人の童子…彼らの出自を追って、神話の海への旅に出る。ヨーロッパとオリエントにまたがる神話物語から材をとって編まれた奇跡の音楽、その豊饒な織物には一つの焦点があった。再生への祈りをこめた「愛の勝利の開示」が…。“魔笛”というパズルを解くモーツァルトを愛するすべての人に。
目次
序章 “魔笛”とその時代
第1章 タミーノ
第2章 パパゲーノ
第3章 夜の女王
第4章 パミーナ
第5章 魔法の笛
第6章 三人の童子
第7章 魔法昔話としての“魔笛”の構造
第8章 フリーメイスンと“魔笛”
第9章 敗北するザラストロ
終章 モーツァルトの真実―“魔笛”の遠近法
著者等紹介
坂口昌明[サカグチマサアキ]
1933‐2011年。詩人、文芸評論家、在野の民俗学研究者。日本語の可能性を拡大する詩人としての精緻な実験とあわせ、長年、東北をフィールドとして日本民俗学・説話学上の探求を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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