内容説明
東日本大震災と原発事故は、私たちを深い問いの前に立たせた。足元が揺らぎ、世界像が崩れ去ったこの時代に、宗教はどんなメッセージを発することができるのか。批判的聖書学の立場から、釜ヶ崎で二三年におよぶ支援活動の経験から、そしてキリスト教の新しい解釈可能性を探る哲学の位置から、聖書を掘る。死とは何か、死者たちとは誰なのか、試練とは、慰めとは何か。黒い海に流された人びとにとって、神とは何でありえたのか。聖書との真率な対話。
目次
1 そこが知りたい聖書への九つの問い(小さくされた人びとから;弱さを絆に)
2 討議3・11以後とキリスト教(天罰という考え方;与えられてあるいのち)
著者等紹介
荒井献[アライササグ]
1930年生まれ。専攻、新約聖書学。東京大学・恵泉女学園大学名誉教授
本田哲郎[ホンダテツロウ]
1942年生まれ。フランシスコ会司祭。89年より現在まで23年にわたって、大阪釜ヶ崎にて、日雇労働者に学びつつ聖書を読み直す
高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年生まれ。専攻、哲学。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 電子書籍
- 爆笑テストの珍解答 超ボリューム版★5…