感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
90
横書き、縦書き、イラスト、余白…心地よいバランスで読みやすい。そしてときどき「はっ!」とする言葉が。『言葉が大事なのではなくて「言葉遣い」が大事なんだと思います。自分に語りかける時も敬語で。』 2024/03/12
ルピナスさん
72
「別にポジティブでもありません。機嫌がよいだけです。」私の目指す生き方です。「(豊かさについて)金銭感覚より琴線感覚」「デザインは一晩寝かした方が良い。それより大事なことはデザイナーがちゃんと寝た方が良い。」「デザインは船、妥協は舵。」秋田氏の言葉をデザインの枠を越えて自分の仕事や生活に当てはめながらの読書。誠実さ・強さ・温かみ溢れる語り(自信は流されないための重りである等)。毎日何か心がザワザワする材料を見つけてしまっているけれど、シンプルに在りたい自分の姿を軸に広がりを持とうと心がスッキリの一冊だった2023/11/12
禿童子
37
さらさらと水の流れるごとく読める本。プロダクトデザイナーとしてキャリアを積んできた著者の経験からくる心得をつづったものと見える。自分が「ライト」になる、は仏教の「自燈明」を連想する。「仕事の質を一定にするには、情緒の安定が欠かせません。一番大事なのは自分が機嫌よくできることです。デザインは一晩寝かしたほうがよいと言われますが、デザイナーも一晩寝かしたほうがよい、というのは、そういうわけです。」うんうん、そうそうと感じられる言葉が随所に見つかる肩の凝らない本。オススメします。2023/02/13
アオイトリ
25
なんだか沁みます。大人の包容力満載。上手すぎる表現もあるけど、作家でも宗教家でもないので、そこはご愛嬌です。奮闘しているひとへの語りかけに慈愛を感じました。才能あるデザイナーの試行錯誤と失敗の経験がいい味わい。こんなひとと仕事できる人は幸せでしょうね。お気に入りは「わたしは自分に優しくて、その余った部分で人に優しいかなと思ってます」なんと正直な。そのくらいが丁度いい。2024/10/02
あまね
24
Twitter(今はXですね)で存じ上げた秋田道夫さんの本。期待以上に、金言に溢れ、暖かで落ち着いたお人柄が感じられる本でした。あっという間に読めますが、じわりじわりと心が潤います。何度も読みたくなります。2023/08/13
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