出版社内容情報
プラトン、マルクス、サルトル、ブルデューに見られる労働者を支配する原理を剔抉し、解放の原理として「知性と感性の平等」を提唱。政治/哲学ができるのは誰か
プラトンの哲人王、マルクスの革命論、
ブルデューの社会学(そしてサルトルの哲学)……
かれらの社会科学をつらぬく支配原理を白日のもとにさらし、
労働者=民衆を解放する、
世界の出発点としての「知性と感性の平等」へ。
初版序文
文庫版序文
プラトンの嘘
国家の序列
五番目の人物 / 時間の問い / 饗宴の序列 / 模倣者、狩人、職人 /
職に就く資格――博打打ちとシラミとり / 作業場の哲学者 /
三つの金属――自然という嘘 / 二つの貨幣――権力の座にある共産主義 /
別の宴、別の嘘 / 職人の徳 / 正義の逆説 /
女性、禿頭の人びと、靴職人
言説の序列
一つの洞窟からもう一方の洞窟へ / 庶子の思考 / 哲学者の奴隷 /
おしゃべりな? / 妄想の序列 / 新しい障壁 /
劇場支配制 / 蝉の歌 / 仮象の分割 / 城壁の足下で
マルクスの労働
靴職人と騎士
靴職人の蜂起 / 聖ヨハネ祭の夜 / イデオローグ、靴職人、発明家
プロレタリアの生産
生産の序列 / 別の洞窟 / 労働の足場 / 学問の非‐場 /
労働と生産――急進ブルジョワ階級のひそかな魅力 /
プロレタリアの学校 / 遅れた労働者あるいは共産主義の逆説 /
ラップ人の地の共産主義者 / 偽の出口――階級と党 / 遍歴職人の天才
かすめとられた革命
絶対的ブルジョワ階級 / ブルジョワの裏切り / ルンペンの勝利 /
沼の華 / 俳優王と乞食王
芸術のリスク
馬乗りたちと俳優たち / 〈書物〉の義務 / 知られざる傑作 /
漂泊の科学 / 芸術家の遺言
哲学者と社会学者
マルクス主義の地平
生産の舞台装置 / 太陽と地平 / 生産のパラドクス
哲学者の壁
疲れた番人 / 党あるいは連続創造 / 弁証法の刻印 / 哲学者の窓 /
機械の前の労働者 / 絶対兵器 / サルトル的な王 / 哲学者と暴君 /
雪のなかの荷車 / 寄生の弁証法 / 染物屋のせがれ / 影なき王 /
キャンヴァス上の爆発 / 労働者なき世界?
社会学王
演奏家、指導者、染物屋 / 正しい臆見の学問 / はさみと鍋 /
靴職人たちの半可通 / 告発された告発者 /
クレタのエピメニデスとマルクス主義者のパルメニデス /
医者と患者たち / 諸実践の科学 / ピアニスト、農民たち、社会学者 /
下品な社会学者と上品な哲学者
さらにお望みの方のために
ジャック・ランシエール[]
著・文・その他
松葉 祥一[マツバ ショウイチ]
翻訳
上尾 真道[ウエオ マサミチ]
翻訳
澤田 哲生[サワダ テツオ]
翻訳
箱田 徹[ハコダ テツ]
翻訳
内容説明
プラトンの哲人王、マルクスの革命論、ブルデューの社会学(そしてサルトルの哲学)…かれらの社会科学をつらぬく支配原理を白日のもとにさらし、労働者=民衆を解放する、世界の出発点としての「知性と感性の平等」へ。
目次
プラトンの嘘(国家の序列;言説の序列)
マルクスの労働(靴職人と騎士;プロレタリアの生産;かすめとられた革命;芸術のリスク)
哲学者と社会学者(マルクス主義の地平;哲学者の壁;社会学王)
さらにお望みの方のために
著者等紹介
ランシエール,ジャック[ランシエール,ジャック] [Ranci`ere,Jacques]
パリ第8大学名誉教授(哲学、政治思想、美学)。1940年、アルジェ生まれ
松葉祥一[マツバショウイチ]
フランス哲学、現象学。1955年生まれ
上尾真道[ウエオマサミチ]
京都大学人文科学研究所研究員(フランス哲学、精神分析)。1979年生まれ
澤田哲生[サワダテツオ]
富山大学准教授(哲学、現象学)。1979年生まれ
箱田徹[ハコダテツ]
天理大学准教授(思想史、現代社会学)。1976年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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