出版社内容情報
脳に障害を負った哲学者が、文字を書けず排泄もままならない後遺症の渦中でつづる不自由な生活とそこから生み出す思想。ネグリ絶讃。きみにこのテキストを送る。ぼくにはこのテキストが自分以外の人のためになるのか分からない。きみには?
思考することを生業とする哲学者が、ある日突如として脳に障害を負ったら――
文字が書けず、排泄すらままならない重い後遺症のなかで、友人と交流し、映画を観、アルチュセール、スピノザ、ベンヤミンなどに寄り添いながら思想をつむぎだすさまを、みずから描き分析した手記。
「恐ろしい冒険が稠密な文体に昇華されて生まれた果実」(A. ネグリ)。
もはや書けなかった男
原著あとがき(市田良彦)
アントニオ・ネグリからのメッセージ
最初に読まれるべき訳者あとがき
フランソワ・マトゥロン[]
著・文・その他
市田 良彦[イチダ ヨシヒコ]
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