出版社内容情報
詩人はすぐれた批評を書けなければダメだ
朔太郎賞詩人にしてフィルム・アーキヴィストはそう断言する。
大岡信、稲川方人、岡田隆彦、?秀実、渡部直己、
イーストウッド、ヴェンダース、ゴダールを相手に、何をどのように論じたのか。
著者30歳から書きつづってきたエッセイ&批評の集大成。
第?章 文学/詩
詩人の生きる道――大岡信
稲川方人考
続・稲川方人考
ドンブラコ――岡田隆彦
サタンの書――山本陽子「遙るかする、するするながら?」
純粋詩人に物申す――『高貝弘也詩集』
殺気と抒情――中尾太一
詩クロニクル2001
読書日録2002
これから
ミスター・フリーダム
包丁男と泡沫詩人
ニッピョンギョと詩のことば
インタビュー 詩集のつくり方(聞き手=松本圭二・郡淳一郎)
ジュニアの世界――阿部和重『シンセミア』
「詩人くん」と「おカバちゃん」――?秀実『1968年』
いやな感じ――渡部直己『メルトダウンする文学への九通の手紙』『不敬文学論序説』
第?章 詩/映画
近代の一日
チビクロ
「詩人」の部屋で「映画」は――『百年の絶唱』
アンダーグラウンドな詩人・映画人――寺山修司・福間健二
みんな死んじまえ!――『ナチュラル・ボーン・キラーズ』
退場劇を想像しろ――ロバート・アルトマン『プレタポルテ』を見に行く
反西部劇的「サーガ」の?末――『アウトロー』
時間の殺伐――『東京画』
アメリカでは働かなくてもホテルの住人になれる――『ミリオンダラー・ホテル』
批評! 映画
青少年育成のための映画上映
侯孝賢と私
クソったれはクソったれである――コリン・マッケイブ『ゴダール伝』
第?章 映画/フィルム
フィルム・アーカイヴはヴィデオを救えるか
デジタルは重病人だ――フィルムアーカイヴの現場から
フィルムアーキヴィストに関する7つの断章
アニメーション『バクダット姫』の共同復元
地方とアジアの映画発掘――『ドレミハ先生』『義民 冨田才治』『海に生きる人々』
2010年の城之内元晴 あるいは城之内元晴の全作品が福岡にある理由
映画への試み~非破壊検査
松本 圭二[マツモト ケイジ]
著・文・その他