Νυ´ξ叢書<br> 神話・狂気・哄笑―ドイツ観念論における主体性

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Νυ´ξ叢書
神話・狂気・哄笑―ドイツ観念論における主体性

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784906708543
  • NDC分類 134.3
  • Cコード C0010

内容説明

アメリカにおけるヘーゲル・ルネッサンスの賑わいと、フランスのメイヤスーに代表される思弁的実在論の新展開。本書は今ドイツでもっとも注目を浴びる若き天才が、ジジェクとともにドイツ観念論の古典再解釈を通じて、そうした現代思想の新潮流を敢然と批判する。しかし、その展開は批判だけに留まらず、「存在論」を再び哲学の中心に据えることで世界を新たな理解へと導く。ドイツでブームとなっているガブリエルの書籍『なぜ世界は存在しないのか』のダイジェスト版論文の翻訳も特別収録。

目次

緒論 ポスト・カント的観念論への回帰を求めて
第1章 反省という神話的存在―ヘーゲル、シェリング、必然性の偶然性について(現象―ヘーゲルの反省論;神話という思考以前の存在―反省の限界についてのシェリングの考察;必然性の偶然性)
第2章 二つの自由をめぐる規律訓練―ドイツ観念論における狂気と習慣(ヘーゲルの習慣;自己のオート‐ポイエーシス(自己‐制作)
何も指示しない表現
習慣、動物、人間)
第3章 フィヒテの哄笑(フィヒテの自我からヘーゲルの主体へ;絶対者と現象;フィフテ的な賭け;障害(Anstoβ)と事‐行(Tat‐Handlung)
分割と限定
有限な絶対者
定立された前提)
付録 「なぜ世界は存在しないのか」

著者等紹介

ガブリエル,マルクス[ガブリエル,マルクス] [Gabriel,Markus]
1980年旧西ドイツ生まれ。哲学者。2015年現在、ドイツ・ボン大学教授。後期シェリングを専門としつつ、ピュロンら古代懐疑論からヴィトゲンシュタイン、ハイデガーに至るまで西洋哲学の広い範囲を対象に精力的に執筆を行っている。近年では新実在論というプロジェクトの旗手として知られる

ジジェク,スラヴォイ[ジジェク,スラヴォイ] [〓i〓ek,Slavoj]
1949年旧ユーゴスラヴィア生まれ。哲学者・文芸批評家。2015年現在、スロヴェニア・リュブリャナ大学教授。ラカンとドイツ観念論の独創的な統合に基づく理論を軸に、資本主義、映画、文学などについて積極的に発言を行っている

大河内泰樹[オオコウチタイジュ]
1973年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。専門は哲学、ドイツ観念論、批判理論

斎藤幸平[サイトウコウヘイ]
1987年生まれ。ベルリン・ブランデンブルク科学アカデミー客員研究員

飯泉佑介[イイズミユウスケ]
1984年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くみ

21
【第116回海外作品読書会】テレビで偶然お見かけしたマルクス・ガブリエル氏。著書を読んで見たいなぁと思って手に取りました。しかし!本当に殆ど分からなかった。訳はすごく分かりやすい文章なのだけど、ご本人の思想・主張のレベルが遥か上で(笑)こんなに読んでも読んでも何を言ってるのか分からないとは。「哄笑」でドイツ観念論の解説や映画や小説を例にした説明もあったのでホッとした。カント以後、人間の核心には狂気は存在し表面化するのは自己統制できなかった結果という考えが生まれたらしい。アドラーと似てるなあと思いました。2018/09/01

フリウリ

7
シェリング関連で。思考以前にあるものを「神話」としたシェリング。人は、思考や概念という枠組みでしか、世界を捉えられない(カント、ヘーゲル)。しかし、枠組みを当てはめる前にすでに世界は実在するでしょ、それを人間は捉えられないでしょ、私はそれを「神話」と言いましょ、ということか。「神話」という語が不適切で、理解をややこしくしているように思うのですが。72024/02/24

かんちゃん

6
世界は対象ではなく、なんらかの対象領域を設定することによって部分を把握することができるのみである。したがって世界に近づこうとすればするほど、世界は無限に退行し続ける。引用されている哲学者の大半を読んだことがないため正確な理解にはほど遠いが、主張自体は明快かつ読んでいて普通に面白い哲学研究。叡智的なものと現象的なものの双方の間でしか自由が定立されないというジジェクの論考も、カントを読んで腑に落ちなかった部分へのアクセスを助けてくれる。哲学者たちは語り得ぬものを前に雄弁に語る。2015/12/19

スミレ雲

3
とてもむつかしい本だった。2018/04/08

トックン

3
ガブリエルは「哲学は科学ではない」とする。哲学は《それEs》を対象化するが、科学は物化し、そこに疎外が生まれ必然性がへばりつく。メイヤスーの「偶然の必然性」を氏は自然主義的科学イデオロギー(神話)に見るため「必然の偶然性」擁護の哲学的立場をとる。偶然性と並ぶ鍵概念は有限性。主体=有限性をフィヒテは「感性的自己触発」という。これは要は主体=受け手と捉え返すことで主体に倫理的無限の努力が宿る。この捉え返しはルーマンのコミュ概念にもつながる。ジジェクは習慣=有限とし潜在性(ドゥルーズ)を巡る覇権闘争を見出す。2017/05/06

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