出版社内容情報
「今ドイツで最も読まれている『資本論』入門の決定版、待望の翻訳書がついに発売!
ソ連社会主義の崩壊から20年、興隆を極めたかのように見えたグローバリズム資本主義の裏では、新自由主義改革によって貧富の差が拡大していった。
近年の世界的金融危機で露呈した資本主義の矛盾とオキュパイにみられる新しい反資本主義運動への兆し。
しかし、「階級」が語られなくなり、労働運動が大きく衰退した今日の社会において、資本主義に対抗するオルタナティブな実践の可能性とは。
再び注目されつつあるマルクス『資本論』のアクチュアリティはどこにあるのか?
「新しいマルクスの読み方Neue Marx-Lektüre」を掲げる西ドイツのマルクス主義グループを代表するミヒャエル・ハインリッヒが示す21世紀のマルクス像。
ドイツでは11刷を越え、スペイン語、英語にも訳され、世界中で読まれている「経済学批判入門」の教科書。
マ ルクス・エンゲルスの新全集版(MEGA)で初めて刊行された資料も視野に入れながら、ハインリッヒが提示する緻密な読解は、旧来の一面的な「伝統的マル クス主義」のみならず、ネグリ、ハーヴェイ、ポストンとも一線を画す独自の「貨幣的価値理論」としての経済学批判の可能性を追求する。
「マルクスの経済学批判の方法とは?」
「どうして貨幣は商品から必然的に生まれてくるのか?」
「利潤率の傾向的低下の法則は正しかったのか?」
「マルクスの国家論とは?」
一つ一つの問題を丁寧に解説し、長大な『資本論』全三巻理解のためのヒントを与えてくれるドイツからのマルクス入門。筆者による「日本語版への序文」を加えて、遂に登場。
感想・レビュー
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