内容説明
軽映画をあなたに。90年代以降のアメリカン・コメディのキーパーソンとその作品の楽しみ方を解説する、ファン待望の映画ガイド。
目次
この15年間ばかし、ハリウッドの帝王はアダム・サンドラーだった。
「サタデー・ナイト・ライブ」の歴史をさくっと振り返ってみる。
テレビ、そこは笑いの戦場兼実験室。
ティーン・コメディ史観によるコメディ映画史
ウディ・アレンとコーエン兄弟はコメディ界のレジェンドだ。でも…
黒いコメディ、そこは謎と魅惑に満ちた世界。
大人げない大人、ベン・スティラーとフラット・パック。
ジャド・アパトーは、コメディ界の現帝王にして偉大なる普通人である。
ロマンティック・コメディを男目線で見てみれば。
そろそろジョン・ウォーターズとモンティ・パイソンの話は抜きでコメディ映画について語りたい。
著者等紹介
長谷川町蔵[ハセガワマチゾウ]
東京都町田市生まれ。ライター&コラムニスト。90年代末にデビューし、現在は映画誌から音楽誌、女性誌まで様々な媒体でクロスオーバーな執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
5
待望の書。この10年くらい、この人の紹介するアメリカのコメディ映画ばかり見ている自分。2013/05/09
TeRAVA
5
SNL(サタデー・ナイト・ライブ)出身組やベン・スティラーに代表されるフラットパック、ジャド・アパトー組らの作品を中心に今のアメリカン・コメディシーンを解説。2006年に発刊された山崎まどかとの共著『ハイスクールU.S.A-アメリカ学園映画のすべて-』以降の学園モノにも触れてあり満足の一冊でした。もっと日本でも良質なコメディ映画が公開されることを切に願います。2013/04/29
JunTHR
5
おおお、面白い!まったく正しい偉い仕事!作品名、人名などの情報量がものすごく多いのがとにかく楽しい。最近の作品は、すでに観たものもいっぱい出てくるけれど、それぞれの作品にまつわる逸話も知らないことばかり。喜劇人は俳優であっても自分で脚本を書くことが多くて、それには私生活や友人関係が存分に活かされて、そこに垣間見える喜劇人たちの強いつながりが泣ける。特に「アパトー・ギャング」最高!!!あとがきで著者も書いているように、今後アメリカのコメディ映画がもっと日本で公開されるようになることを強く強く強く願う。2013/04/02
midnightbluesky
4
アメリカのコメディ・お笑い状況とその歴史を解説してくれる貴重な本。たかがコメディ、されどコメディ。2014/02/16
ホッタタカシ
4
映画名・人名の嵐に、アメリカ映画やコメディ俳優に関心ない人は失神必至。しかし、ジム・キャリー以後に活躍する喜劇人たちの個性と複雑な関係性をまとめただけでなく、現代喜劇映画の方向性に関する鋭い示唆にも満ちている。ベン・スティラーやウィル・フェレルらフラットパックの面々の細かい経歴から、『40歳の童貞男』の監督ジャド・アパトーがコメディ界の重要人物など、関係性を知って「なるほど!」と思うこと多し。ロマンティック・コメディをほぼ未見ですませてきたことを反省した。今後も何度も参考にするだろう。2013/06/15