ナショナル・アイデンティティとジェンダー―漱石・文学・近代

ナショナル・アイデンティティとジェンダー―漱石・文学・近代

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  • サイズ B6判/ページ数 452p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784906681273
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

「漱石」への透徹した批判と、柳宗悦の植民地認識、「親日文学」「在日文学」「アパッチ小説」の解読をとおして、ナショナル・アイデンティティの強者主義と男性原理を明らかにする、「近代」への先鋭な考察。日韓のナショナリズム分析で注目の著者初の本格的論考。

目次

モダニティとしてのナショナル・アイデンティティ
漱石の文明観
漱石的個人主義―「現代日本の開花」と「私の個人主義」
二つの「田舎」―『草枕』と『坊つちやん』
漱石と帝国主義
個人主義の行方―『それから』と『門』
女の不貞と国家―『行人』
個人主義の破綻―『こゝろ』
「国家」の言葉―森鴎外『舞姫』
明治言説の犠牲者たち―「親日」者と学徒兵たちの死にいたる思想
共謀する表象1―柳宗悦と解放後韓国の自己構築
共謀する表象2―「在日文学」をめぐる期待と応答
共謀する表象3―開高健・小松左京・梁石日の「アパッチ」小説をめぐって
暴力としてのナショナル・アイデンティティ―金鶴泳の死をめぐって
近代を超えて

著者等紹介

朴裕河[パクユーハ]
1957年、ソウル生まれ。高校卒業後来日、慶應義塾大学文学部入学、国文科卒業。卒業後帰国、二度目の留学時、早稲田大学文学研究科日本文学専攻修士・博士課程修了。現在、(韓国)世宗大学人文科学大学副教授。2003年度に早稲田大学学術博士学位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あかふく

0
7章を漱石に、その他を日本近代文学に割き、日本近代文学におけるマイノリティの(否定的)表象を論じる。作家名を出して、本人にその責を負わせるような記述が目立つ。2014/04/28

よこづな

0
漱石がただの国家主義者でも、『坊っちゃん』の清が計算高いだけのババアであっても構わないが、社会学やフェミニズムが生かじりなのがミエミエでも許されているのは何かの保護政策でなくてなんなんだ。2009/07/23

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