内容説明
ウクライナ戦争の危機、手遅れになる前に。
目次
はじめに 一刻も早い停戦を
第1章 プーチンとは何者か
第2章 バイデンの思想と行動
第3章 かくて戦争は始まった
第4章 失われた停戦のチャンス
第5章 西側はロシアに勝てるか
第6章 日本が果たすべき役割
対談 ウクライナ戦争と大東亜戦争(東郷和彦;中島岳志)
特別インタビュー(「ウクライナ危機が招く中ロ同盟という悪夢」;「米ロの信頼を失う安倍政権」)
おわりに 安倍晋三首相の死
著者等紹介
東郷和彦[トウゴウカズヒコ]
1945年生まれ。1968年東京大学教養学部卒業後、外務省に入省。条約局長、欧亜局長、駐オランダ大使を経て2002年に退官。その後、オランダのライデン大学、米プリンストン大学などで教鞭をとる。2009年ライデン大学で博士号。2010年から2020年3月まで京都産業大学教授、世界問題研究所長。現在、静岡県立大学グローバル地域センター客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺
10
2022年10月刊。著者は元外務官僚で長年ロシア関係で仕事をしてきたロシア通。と言う文句なしの方のご意見で素人が約一週間の情報収集で得たウクライナ戦争の実態について答え合わせ。バッチリだった。 本書の特色は題名通りプーチンとバイデンに注目した点。特にプーチンは西側への理解を求める論調となっている。戦争勃発時の著者の発想は私と同じで、戦争を始めるのだからプーチンなりの理由がある筈だと。何故、この程度の発想が出来ないのだろう? 洗脳の恐ろしさよ。→2023/10/12
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2
プーチンがアメリカ(NATO拡大andその他)に追い詰められ,戦争せざるを得ない状況になった一面もあるは,ある.これは日本が太平洋戦争に追い込まれたロジックと同様.が,しかし,責任はアメリカでなく,ロシア,日本の側にあり,戦争に踏み切った側が外交的な敗北なのだ,という意見には同意.ブチャの惨事で,外交的な解決が破綻したのは,ウクライナやアメリカの西側諸国の,戦争継続意思が透けて見えるように書かれている.真実はどちらか?2023/06/30