内容説明
対話を通して見えてきた『日本会議の研究』では暴けなかった真実。
目次
第1章 永続敗戦の中の日本会議(対談者・白井聡)(日本会議の強さの源泉は何か;お金のかからない運動 ほか)
第2章 日本会議の源流を訪ねて(対談者・村上正邦)(日本会議が安倍晋三を支える理由;なぜ生長の家は政治活動から撤退したのか ほか)
第3章 民族派から見た日本会議(対談者・横山孝平)(なぜYP体制打破と言わなくなったのか;靖国神社を私物化する日本会議 ほか)
第4章 運動としての日本会議(対談者・魚住昭)(全ての始まりは『証言 村上正邦』;あえて『日本会議の研究』に注文をつける ほか)
補論 「日本会議陰謀論」に惑わされないために―日本外国特派員協会における記者会見(二〇一六年七月二〇日)より抄録(政権を操る黒幕などいない;日本会議に集票力はない ほか)
著者等紹介
菅野完[スガノタモツ]
1974年生まれ。文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nori
6
This book seems to write for those who have read 日本会議の研究. Although I did not read it, I am sure that quality of the writer is poor and just like barbershop augment. So I am stilling feel ambiguous about Japan Conference. Is they mastermind of Japan?2017/06/08
小川一輝
5
『日本会議の研究』によって多くの人に日本会議という存在を知らしめた著者の冒頭の言葉にまずは面食らってしまいました。「日本会議が何か掴めない」先行の本で大量のデータから綿密に日本会議を分析した著者をもってしても掴めない組織。安田浩一『ネットと愛国』では安易なナショナリズムに走る根拠がネットに触発された個人のルサンチマンに還元されていましたが、そのネット情報の大元を辿れば日本会議に辿り着くことに覚えた恐怖。長い年月をかけて地道に運動を続けた日本における真の市民運動。四つの対話で浮かび上がる日本会議の凄さ・浅さ2017/01/28
Tom
3
第二次安倍政権とは何だったのか。本書を読むとそれが端的にわかる。一時期ブームになった日本会議だが、実はそれほどたいした権力は持っていない。神社本庁がバックに付いているだとか、アメリカの意向だとか、そういう陰謀論めいた理解を魚住昭氏は注意喚起している。現実はもっと複雑なのだ。複雑なものを複雑なものとして、わからないままに受け入れることが大切で、知性とはそういう力なのだ。とはいえそこまでショボい組織ではなく、学生運動から地道に積み上げてきた運動のノウハウの蓄積には目を瞠るものがある。リベラルにはそのような→2023/05/24
Ise Tsuyoshi
2
「日本会議の研究」をさらに一歩進めた内容。日本会議のことを「自己啓発的なノリ」「日本のおっさんの悪いところを煎じ詰めたような集まり」「左翼をいじめたい」「要するにハラスメント」という分析は言い得て妙。日本会議を過大評価する必要はないが、事務的なノウハウの蓄積がきっちりしている分、分裂しがちな人権派や市民派の活動よりも影響力を持ってしまっている。本自体は面白いのだが、読み終わった後、これが事実だということにうんざりする。2017/01/11
Eiki Natori
1
菅野氏のTwitterで「日本会議の目的は戦前復帰ではない」とか唐突に誰かの「日本会議に関する」発言を批判するつぶやきがあるが、この一冊を読むとその真意がよくわかるし、今の政権が目指すものも見えてくる。2017/05/04
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