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内容説明
田中角栄は、ロッキード事件で逮捕され、政治生命を葬られた。児玉誉士夫の証人喚問は、なぜ実現しなかったのか。それで利益を得たのは、いったい誰なのか。中曽根の事件は、なぜ田中の事件にすりかえられたのか。三木首相と検察の駆け引き、最高裁の不可解な動き、アメリカの圧力、等々…今こそ、真実が見えてきた。
目次
第1章 ロッキード国会の舞台裏
第2章 茶番の国会証人喚問
第3章 三木首相と検察の暗闘
第4章 「日米司法取決」の闇
第5章 暗躍する中曽根幹事長
第6章 前尾衆議院議長の苦悩
第7章 田中元首相の逮捕は、「権力の犯罪」
対談「政治家・田中角栄」平野貞夫×佐高信
著者等紹介
平野貞夫[ヒラノサダオ]
1935年、高知県出身。法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻修士課程修了。衆議院事務局に入局し、園田直衆院副議長秘書や前尾繁三郎衆院議長秘書を歴任。1992年、参議院議員に当選。小沢一郎と行動を共にする。2004年、参議院議員を引退。以後、政治評論・執筆活動の傍ら、2010年に「日本一新の会」を立ち上げ、日本一新運動を進める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サトシ@朝練ファイト
25
ロッキード事件は「中曽根康弘の事件」だ。東大卒の衆議院議員は逮捕されていない、児玉誉士夫とナベツネと氏家とのつながり、ロッキードと小沢の陸山会事件は「権力の犯罪」、石原は都知事選に出る前に砂防会館に角栄を訪ね軍資金を貰う、角福戦争で両陣営が使った金は同じ メモ2017/09/03
ゆきまさくん
3
前尾繁三郎衆議院議長に衆議院職員として議長秘書の任にあたり、間近で歴史の一端をみてきた著者による記録と記憶をまとめている。ロッキード事件とそれによる影響で正常化が危ぶまれていた国会の正常化について述べ、「権力の犯罪」に警鐘を鳴らす。日米司法取決が招いた混沌、刑法に認められていない司法取引、証拠の立証困難さなどなど、事件の真相は時間とともに闇の中となってしまったことが多いたたあるこ。後世の書物や資料などからも、不可解な点が多々ある事件である。以前よりも、少しは事件を理解できたかな。2020/05/05
ゆたか
2
子どもの頃に社会が大騒ぎになっていたのを思い出します。三木、中曽根、検察、マスコミにより田中角栄が葬られたということだったとは惜しい気がします。大勲位などと持ち上げられている元首相が、医師を派遣して口封じをするなど恐ろしい人と感じました。2018/09/23
nika
1
角栄ブームなので一冊読了。あとがきがことの重さを感じる一冊。田中角栄を起訴に持ち込んだ最有力証拠は「嘱託尋問調書」だった。 この嘱託尋問は、日本国憲法はもちろん刑事訴訟法にも違反しており、本来、証拠として採用できる代物ではなかった。 案の定、田中角栄が死去して二年がたった平成7年、最高裁判所は嘱託尋問調書の証拠能力を否定した。 最高裁は田中角栄を違法な証拠で起訴したことを、自ら認めたのだ。 なんだか日本の司法は昔からずーっとおかしいんですかね。何が本当なんだか正義なんてないね。 NHKはこの本もド2016/08/07
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