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保守論壇亡国論

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784906674527
  • NDC分類 311.4
  • Cコード C0095

内容説明

中国を批判し、靖国に参拝すれば、それで「保守」と言えるのか。「保守論壇」の思想的劣化により、政治家と、日本の劣化が始まった。保守論壇をメッタ斬り!

目次

第1章 保守論壇を「愚者の楽園」にしたのは誰か
第2章 櫻井よしこ―何故その言説は変節するのか
第3章 中西輝政―「書くことの内的必然性」の欠落
第4章 西部邁―「遅れてやってきた保守」の欺瞞
第5章 渡部昇一―「弱者の政治学」が国を滅ぼす
第6章 西尾幹二―「わかりやすさ」の罠
第7章 孫崎享―米国属国論から中国属国論へ
補論1 保守論壇の沖縄論を読み解く
補論2 江藤淳インタビュー「『思想と実生活論争』をめぐって」

著者等紹介

山崎行太郎[ヤマザキコウタロウ]
哲学者、文藝評論家。1947年鹿児島生れ。慶応義塾大学哲学科卒業。同大学院修了。東工大、埼玉大学を経て、現在日大芸術学部講師。「三田文学」から文藝評論家としてデビュー。哲学、文学、政治を中心に、言論活動中。毎月一回の勉強会「江古田哲学研究会」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソノダケン

3
西部邁は政治力の男だ。ギャグ漫画家・小林よしのりを論壇に引っ張り上げ、その大衆動員力で論敵を一掃した。結果的に自分も時代遅れになったが。小林よしのり自身も、彼よりさらに低俗なネトウヨの濁流に飲み込まれる。いかに水が低きに流れることか! 西部の論壇政治以外の、もうひとつの保守論壇変質のきっかけは、「薬害エイズ事件」だ。小林よしのりと櫻井よしこが、この問題で「保守思想家」にクラスチェンジを果たす。そのときについた嘘も本書に記されている。2016/05/04

makio37

3
今の保守論壇の思考は「イデオロギー的次元」にとどまっていると著者は批判する。これに対して江藤淳ら第一世代の保守論壇にはあったとする「存在論的思考」が何かがまだよく理解できていないが、著者の言わんとすることは分かる気がする。ただ、私が最も関心を持ったのは、同じ刀でリベラル論客である孫崎氏を斬り捨てている章だ。やや強引に感じるところはあるが、「対米追随派」と「対米自立派」という二元論的図式に固定化する見方が「わかりやすさ」と引き換えに新たな思考停止を生むのは確かだ。2015/01/08

Hiroki Nishizumi

3
興味深く読めた。批判の中身については原典にあたり自分自身で判断する必要があるが、論点の単純化、すり替えを憂える気持ちは分かる。虚無や深淵を覗き見る必要性については面白い視点だと感じた。2014/11/17

スーさん

3
筆者は西部邁から何か酷い目にでもあわされたのか、というのが第一印象。(苦笑)本書で俎上に載せられた保守論客に対する評価に関しては、西部を除いて概ね同意できた。本書の中で筆者は幾度となく、作品の有無の重要性を強調している。しかし肝心な筆者自身は、作品と呼べるようなものを持っているのだろうか。まさか本書を作品とはいわないだろう。(苦笑)筆者は小林秀雄、福田恆存、そして江藤淳を高く評価している。その江藤は、有名な占領研究を福田に手厳しく批判された。そのことについて、筆者はどう考えているのだろうか、気になる。2013/12/09

Happy Like a Honeybee

1
全般的に薄い。読み応えがないのが正直な感想。 櫻井よし子、小林よしのりなど保守を主張する人間は「作品」が存在しない共通点。読むに値いしない? 時勢に乗る能力に長けたアジテーター?2014/09/07

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