内容説明
循環する四篇の物語。僕自身の、目を見開いた泣き顔が次第に暗くなっていく。「沃野」。ピラニアは、憐れな餌を私の目の前で恣に貪った。「地下道水族館」。死ぬまえの交配の快楽は蝶にも与えられているのだろうか。「蝶の舌」。おれはもしかしたらもう一体いるかもしれない。「とらのゆめのを」。
著者等紹介
柳沢さうび[ヤナギサワソウビ]
新潟県柏崎市生まれ。新潟県立柏崎高等学校卒業。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業、卒業制作より短篇小説「麦の秋」が「早稲田文学」1987年4月号に掲載される。2019年より「北方文学」同人。2020年第14回全国同人雑誌最優秀賞まほろば賞にて小説「川靄」が中上紀賞・五十嵐勉賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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